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粋と味の出会い「ファッションの完成」...LGファッション・信元、食品事業を強化

プラダ、ルイヴィトンも味の老舗を買収 

    • < 最近プラダグループが買収したミラノ所在「マルケージ」ベーカリー売り場 >

    来月1日には「LGファッション」という会社名が消える。その代わり、ライフスタイル企業に変身した「LF」がやって来る。社名を変更するLFが、転換期を迎えて新成長動力にする事業はまさに食品だ。

    内需ファッション事業が沈滞期に入っている反面で、食品事業は高級市場としてアップグレードされ、大きくなっているからだ。

    実際に、LFがインドネシアとタイで行っている食品加工事業は、期待を上回る収益を上げている。これにともない、LFは子会社である「LFフード」に食品加工事業を移管し、東南アジアで本格的に食品事業を展開するという戦略だ。

    代表的な長寿ファッション企業の「信元(シヌォン)」も東南アジア市場で飲食事業を展開すると明らかにした。地元料理でフランチャイズ事業を行ったり、製菓・製パン事業に進出する方案を推進中だ。

    ファッション企業が「粋」の代わりに「味」を求める傾向は、外国でも容易に見つけることができる。イタリアの高級ブランドPRADAを運営するプラダグループは最近、製菓会社の「アンジェロ・マルケージ Srl」の株式の80%を取得し、ベーカリー事業に本格進出した。マルケージは1824年からイタリアのミラノで営業している菓子メーカーであり、ペストリー・チョコレート・地域の名物であるパネットーネで有名なパン屋だ。

    これに先立ち、ルイ・ヴィトンを所有しているフランスのLVMHグループも、昨年にイタリアの由緒正しいコーヒー専門店コバの株式を取得し、食品事業に参入した。コバは作曲家ジャコモ・プッチーニとジュゼッペ・ヴェルディが頻繁に訪れるほど有名なカフェとして知られている。

    LVMHグループは最近、虎の子ブランドのルイヴィトンでさえ2009年以来最も低い売上上昇率を記録する不振の中で、高級食品ビジネスに神経を使っている。

    国内では百貨店が先頭に立って、食品館の名品化に乗り出している。新世界センタムシティ店は既存の食品売り場を名品食品館に改装し、現代百貨店(狎鴎亭本店)は高級麺料理の専門店「メンヤMIKO」をはじめ、評判のグルメを続々入店させている。

    国内ファッション名品館の元祖格であるガレリアは、食品コーナーを置く百貨店の高級化競争でも秀でた姿を見せている。高級食品館「GOURMET494」は外観をファッション売り場に劣らないほど高級に飾った。ガレリアの関係者は、「ファッションを通じて高級嗜好を経験した消費者が、いまや高級食品を通じて新しい時代の流れを追っていこうとする傾向」だと語った。

    「名品1番地」として通じるソウルの清潭洞も「味の街」に変身している。プラダ、ルイヴィトン、グッチなどの外国高級ブランド店の隣に、外国食品メーカーが運営するフラッグシップストアが続々と生まれている。

    ネスプレッソは清潭洞に世界で2番目のコーヒー体験館を開き、ディアジオ・コリアもまた昨年9月、世界で3番目として清潭洞に「ジョニーウォーカーハウス」を開場した。シンガポールの伝統的な方法でお茶を飲む文化を伝える「TWGティーサロン」は、今年1月にオープンした。
  • 毎日経済_キム・チミ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-03-27 17:22:15