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サムスン、自律走行ソフトウェア開発するヌートノミーに投資

    • < サムスンベンチャー投資の自動車スタートアップ投資 >

    自動車電装事業に向けたサムスン電子の動きが速くなっている。家電メーカーが得意のインフォテインメントのような単純な部品から抜け出して、視野は自律走行車のスマートカーを直接狙っているという評価だ。

    電装メーカーへの進出を宣言した後に行われた最初の投資も、ロボット工学を活用した自律走行ソフトウェアを開発する企業だ。

    11日、業界によるとサムスングループの系列会社であるサムスンベンチャー投資は、米MIT大学内のベンチャー企業で最近独立した「ヌートノミー(nuTonomy)」に先月、創業資金360万ドル(約43億ウォン)を支援したことが分かった。サムスンベンチャー投資が運営する投資ファンドの多くは、サムスン電子のシードマネーを当てている。このため、業界ではサムスンベンチャー投資のスタートアップなどに対する投資を、サムスン電子の投資として見ている。特に今回の件は昨年末、サムスン電子が「電装事業チーム」を新設し、自動車部品事業への進出を宣言した後に行われた最初の投資という点から注目される。

    米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くヌートノミーは、MITでロボットモビリティグループを率いたカール・アイアグネマが最高経営責任者(CEO)を務めている。彼はロボット工学や自律走行車と関連して150本以上の論文を書き、関連の特許を8件保有するなど、この分野ではよく知られている専門家だ。

    サムスンは今回、MITから独立するヌートノミーの創業資金をフォンティナリス・パートナーズ社やシグナル・ベンチャーズ社とともに出した。ベンチャーキャピタル会社であるフォンティナリス・パートナーズ創業者の一人はビル・フォードだ。ビル・フォードはアメリカの3大自動車会社フォードを創業したヘンリー・フォードのひ孫で、現在はフォードモータースの会長を務めている。 2010年、自動車の未来を研究する会社に投資するために、ビル・フォード会長がフォード社とは別に独自に作った会社がフォンティナリス・パートナーズだ。

    ヌートノミーは自律走行車に使用されるソフトウェアの開発に注力している。自律走行を可能にする、道路上で繰り広げられるさまざまなタスクを速い速度で処理して車両に指示を出すなど、脳の役割を果たすためのソフトウェアが何よりも重要だ。例えば道路の上に人が現れた場合はこれを認識した後に、車に停止命令を下すことがソフトウェアの役割だ。

    ヌートノミーが特に気を使う部分は都心での走行だ。現在、Googleや多くの自動車メーカーは高速道路では自律走行に成功したが、都心や市内では適切にこなしていない。

    ヌートノミーはこのような困難を解決するために、ソフトウェア開発にロボット工学を融合させた。この分野で多く使用される「ノーベルアルゴリズム(novel algorithms)」を活用して、自律走行車が複雑な環境を分析した後、安全かつ効率的に走行できるようにすることに注力している。

    国民大学のチョン・グミン電子工学部教授は、「ソフトウェアはエラー(バグ)をとることが重要だが、自律走行のソフトウェアは人間が走らせるすべての車がバグになる」とし、「人間の行動を機械は正確に予測できないため、高速道路とは異なり都心での自律走行は難しい」と説明した。

    サムスンは去る3日、社長団会議で漢陽大学のソヌ・ミョンホ未来自動車工学科教授を招いて自律走行車のための学習を行うなど、自動車部品事業にグループレベルの格別の支援を惜しまない。また、サムスンはレーザーレーダーと呼ばれる「ライダー(LIDAR)」を開発する米国のベンチャー企業クアナジー(Quanergy Systems)社とビンリ(Vinli)社、シオ社などにも投資するなど、スマートカー関連企業への投資を増やしている。ビンリは無線通信機能を持たない古い車にも、独自開発した装置を付ければスマートカーに変身させるシステムを開発する会社だ。シオ社はバッテリー関連の新技術を開発している。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-02-14 09:50:46