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KCI会長「韓国産の柳韓キンバリーのおむつ、ハギーズが世界で最も優秀」

韓国でR&D投資を増やしてプレミアム製品を集中開発 

    • < イレイン・ストックKCI会長キンバリークラーク経営戦略を説明している >

    「韓国はアジアで最も革新的な市場です、グローバルイノベーションセンターを中心に、アジアの主要な研究開発団地として、追加の研究開発投資を増やしていきます」

    キンバリークラークインターナショナルグループ(KCI)のイレイン・ストック(Elane B. Stock)会長は、韓国を、アジアをはじめとする世界市場のテストベッドにして研究開発を集中的に支援すると表明した。特に柳韓キンバリーはKCIのアジア製品の研究開発のための前進基地になる展望だ。

    最近訪韓したストックKCI会長は「柳韓キンバリーはKCIグループ内でも有数のベストプラクティス(Best Practice)をしている」とし「製品の開発と製造だけでなく、オン・オフラインの流通など、グループ内のリーディングカンパニーであるだけに、継続的な投資を行う」と明らかにした。ストック会長は、キンバリークラークの北米事業を除いた海外市場事業を総括しており、韓国の投資社である柳韓キンバリー(昨年の売上高1兆5000億ウォン)をはじめ、世界市場で年間100億ドル(約12兆5000億ウォン)水準の売上高を担当している。

    ストック会長は、△製品開発 △工場の革新 △流通など、大きく3つの部門で柳韓キンバリーの活躍が印象深いと説明した。まず、製品開発において柳韓キンバリーが全世界で最も優れたプレミアム製品を作っていると褒め称えた。彼女は「全世界40カ国の工場の中で韓国柳韓キンバリーが最も優れたおむつを開発・販売しており、近くの中国市場でプレミアム部門1位になることにまで貢献している」とし「女性用品の漏れ防止技術や、プレミアムおむつは、柳韓キンバリーで開発され、アジアのすべての市場とロシア、ラテンアメリカにまで導入されるなど、グループ内の最高の開発事例として挙げられる」と説明した。

    実際、2013年の末、柳韓キンバリーが発売した「着るオーバーナイト」というパンツタイプの生理用ナプキンは、昨年、国内で月の売上高が10億ウォンに達するなど、発売から2年にして売上高が15倍に成長した。柳韓キンバリーとKCIのコラボレーションにより誕生した生理用ナプキン「シークレットホール」は、韓国内をはじめ、北米、欧州など全世界のキンバリークラーク市場に投入され、業界1位になろうとしている。おむつの販売実績も優れている。プレミアム製品である「ハギーズネイチャーメイド」をはじめとするおむつ製品は、国内だけでなく中国市場に輸出されて1位を記録している。韓国で生産したおむつ、赤ちゃんのウェットティッシュ、ナプキン、ディフェンドアンダーウェアなどは、キンバリークラークのグローバルネットワークを通じて、世界30カ国以上に輸出されている。輸出量も10年前の2005年561億ウォンから昨年2950億ウォンへと、6倍に成長した。

    韓国の工場で生産した製品は品質が優れているだけでなく、新製品の生産基地となっている。ストック会長は、「今回訪問した大田の工場は、製造工程がリアルタイム情報として反映されて、オンライン販売量に応じて生産量まで調節するなどの製造技術革新をきちんと行っていた」とし「最近、中国やオーストラリアなどの新工場は、韓国の工場をベンチマークして、韓国の工場製造の専門家を招聘してコンサルティングを行ったりもした」と説明した。彼女は続いて「韓国は、工場の技術が優れており、最も多くの新規プロジェクトを実施するところでもある」と付け加えた。ITが発達した韓国市場の特性に応じて流通もKCIのベンチマーキングの対象となっている。ストック会長は「柳韓キンバリーのおむつは、半分以上がオンラインとモバイルで販売されているが、これは世界で最も高い割合」とし、「オフライン、オンライン、モバイルなど、すべての流通チャネルを採用する面で韓国の事例は参考するに値する」と伝えた。

    キンバリークラークの成長原動力は、2011年に設立された柳韓キンバリーのイノベーションセンターとKCIのグローバルイノベーションセンターにある。前者が製品の開発に強みを見せているなら、後者は環境にやさしい素材などの基礎科学部門に力を集中させて相乗効果を出している。ストック会長は「韓国が製造・開発能力に優れているだけに、韓国のグローバルイノベーションセンターに集中投資す​​る計画だ」と明らかにした。現在、年間200億ドル(約25兆ウォン)に迫る全体の売上高のうち、北米と海外市場が約半分ずつを分けているが、海外部門の成長率が年間8~10%水準と、北米市場に比べ2倍以上高いからだ。

    1872年に米国で設立されたキンバリークラークは、現在、全世界175カ国で4万3000人の従業員を雇用している。
  • 毎日経済 チン・ヨンテ記者 / 写真=イ・チュンウ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-02-21 17:12:00