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LG化学がクライスラー社に電気自動車バッテリー供給、北米ビッグ3掴んだ

    • < LG化学 電気自動車バッテリー納品現況 >

    LG化学は米クライスラー社に電気自動車用バッテリーを初めて供給し、北米の自動車「ビッグ3」のすべてをパートナーにした。 LG化学は22日、「今年末から量産されるクライスラーのプラグインハイブリッド(PHEV)方式のミニバン、パシフィカへのバッテリー供給契約を結んだ」と明らかにした。

    LG化学側は2009年から、ゼネラル・モータース(GM)、フォードなどの米国の代表自動車メーカーにバッテリーを納品している。これまで欠けていたクライスラーへの部品チャンネルを満たしたことから、北米3大メーカーにバッテリーを供給することになった。

    クライスラー「パシフィカ ハイブリッド」に搭載されるバッテリーの容量は16キロワット時で、米国ミシガン州にあるLG化学ホランド工場で生産し納品する。今回の契約は世界第2位の電気自動車市場である北米で、生産拡大の布石を敷いたという点で意味がある。携帯電話などの小型バッテリーでの不振を回復できるカードを得たことも評価に値する。 LG化学は2009年、GMのPHEV車「ボルト」のバッテリーサプライヤーとして選ばれた後、翌年はフォードが生産する「フォーカス」に納品を始めた。昨年からはGMの高性能電気自動車ボルト用の部品を供給している。

    現地での物量がふえたことから、LG化学ホランド工場は昨年末にラインをひとつ増設し、現在は4つのラインがフル稼働している。クライスラーへの追加納品で、現地生産量はさらに増える見通しだ。

    LG化学の関係者は「パシフィカ用バッテリーの供給契約で、売上げ数千億ウォンを確保することになった」とし、「両社間の技術協力を強化することで合意し、今後は大規模な追加受注も期待できるだろう」と語った。

    今回の契約の正確な量は公開されなかった。ただし、LG化学側は今年の新規電気自動車とハイブリッドモデル20種以上にバッテリーを供給すると伝えられた。バッテリー部門だけで前年比27%増の、4兆ウォン前後の売上を上げることが観測される。

    LG化学のバッテリー部門は、昨年の営業利益5億ウォンで営業利益率は0%にとどまったが、今年は自動車などの大型バッテリー市場が生き返り、マージン率は7%台(営業利益2600億ウォン)まで立ち上がると分析される。

    最大の電気自動車市場である中国をはじめ米国・欧州などを主力市場とする、世界の二次バッテリー三角生産体制も本格的に稼動する。現在、ホランド工場のバッテリー生産量は、純粋な電気自動車(電気だけで時速320㎞まで走行可能な高性能車)を基準にして年間3万台レベルだ。電気とガソリンを一緒に使うPHEV製品は、12万台分を生産することができる。

    昨年10月に竣工した中国の南京新工場と韓国・ヨーロッパ市場を主力とした清州(チョンジュ)工場を合わせると、EVカー用バッテリーは世界最大の年間18万台の量産が可能だ。特にクライスラーは単にバッテリー(セル)だけでなく、制御システムなどのさまざまな部品で構成された、高付加価値のトータルパックの部品が搭載される。イ・ウンボムLG化学電池事業本部長は、「クライスラーと締結した供給契約で、バッテリーの全分野の技術力を認められた」とし、「今回の受注で北米の3大自動車メーカーなど、世界市場を先導する主導権を確保することになった」と語った。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-02-22 18:09:01