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もっと大きく!新世界・ロッテ百貨店の「規模戦争」

    • < 来る2月26日、増築オープンする新世界デパート江南店。「一寸でも大きく、さらに大きく…」 >

    大型流通企業のプライドをかけた「面積の戦い」が繰り広げられている。会社を代表する看板店が規模の面で競合他社を先駆けるように、各会社ごとに面積の拡大に乗り出しているからだ。流通業界の順位は一般的には売上げの順で付けられるが、営業面積と立地がすぐさま売り上げにつながるだけに、規模でも首位を占めなければならないというのが業界の共通の考えだ。また「最大規模」という象徴的な意味も、競争相手に絶対奪われてはいけないプライドだ。

    このような「面積戦争」の一次震源地は新世界だ。新世界デパートは26日、新世界デパート江南店を増築オープンする。ソウル市内の単一店舗の規模と売上げの面ですべて1位を占めるロッテ百貨店本店を押しだす計画だ。新世界デパート江南店が新館5階建てを増築し、地下1階を店舗化して営業面積3万1100平方メートル(約9400坪)をさらに確保すれば、8万7934平方メートル(約2万6600坪)規模に大きくなる。これは現在7万700平方メートル(約2万1400坪)規模のロッテデパート本店を超える規模だ。

    特に新世界側は規模を大きくした江南店を、業界初の年間売上げ2兆ウォンを超えるデパートにするという抱負だ。現在、新世界デパート江南店は年間売上げは約1兆3000億ウォンで、国内売上げ1位のロッテ百貨店本店(1兆8000億ウォン)と約5000億ウォンの差がある。 3年後の2019年2兆ウォンの売上目標は、1位の座を堅固に守っているロッテ百貨店本店を正に照準したものと業界では評価する。

    このような新世界の動きに、ロッテも敏感な反応を見せている。ロッテ百貨店本店が屋外駐車場用地を活用した増築案を整えて、地方自治体と終盤の協議を行っているのはこのためだ。規模の面で新世界百貨店江南店に後れを取ることはできないという計算が敷かれていることとなる。

    ロッテ百貨店は昨年末、文化財庁に本店増築のための「圜丘壇(ファングダン)」の周辺現状変更審議を要請して承認を受けており、現在は中区庁の建築承認を待っている。ロッテ百貨店の関係者は、「行政手続が期待どおりに完了したら、来年の下半期程度に増築が完了するだろう」とし、「増築で新たに確保する面積は、文化ホールなど様々な文化空間として活用して顧客の利便性を向上させる計画」だとした。

    ロッテと新世界は、免税店を巡っても「規模の競争」を繰り広げている。昨年、初めてソウル市内免税店の事業権を獲得した新世界は、今年5月のオープンを目標に今月からデパート本館の免税店工事を開始した。新世界は新館の8~12階までの5階層に営業面積1万3884平方メートル(4200坪)の規模で免税店を作るという計画だ。この規模は現在、単一店舗で最も高い売上げを上げるロッテ免税店小公洞本店(1万3400平方メートル)よりもわずかに広いレベルだ。

    ロッテ免税店は最近、ロッテ免税店小公店の拡張工事に乗り出した。来る7月に工事が完了すると面積が20%増えて、新世界を超えることができる。

    新世界は増築だけでなく、新築によってもデパート業界の順位変動を狙っている。新世界は流通業界全体ではロッテに匹敵する2位として分類されるが、デパートだけを見れば現代デパートに続いて3位に位置する状況だった。しかし来月に釜山センタムシティ店B館をオープンして、金海店(6月)、河南店(9月)、大邱店(12月)を年内に順次オープンして規模を大きくし、現在業界2位の現代デパートを追い越そうとしている。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-02-22 22:01:18