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来週重大な分水嶺迎えるロッテグループ兄弟間経営権紛争

ロッテ紛争「運命の週」 

  • 年を越して長期戦の様相で繰り広げられているロッテグループの兄弟間の経営権紛争は、来週に重大な分水嶺を迎える。 韓国ロッテグループを支配している日本ロッテホールディングスの臨時株主総会が6日に開かれることに続き、9日にはロッテグループの創業者である辛格浩(シン・ギョクホ)ロッテグループ総括会長の精神的健康状態を判別するための2次審理が予定されているからだ。

    最大の関心事は、6日に東京で開催されるロッテホールディングスの臨時株主総会だ。今回の株主総会は、辛東主(シン・ドンジュ)前ロッテホールディングス副会長(SDJコーポレーション会長)が招集した。案件は辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長と佃孝之氏などの現日本ロッテホールディングスの取締役を解任し、シン・ドンジュもと副会長などを新た取締役に選出するものだ。この案件が可決されれば、事実上はロッテグループの経営権をシン・ドンジュもと副会長が占めることになる。

    カギは従業員持株会の動きだ。日本ロッテホールディングスの一部の従業員で構成された従業員持株会は、交潤社(28.1%)に次ぐ大株主(27.8%)だ。従業員持株会がシン・ドンジュもと副会長を支持すると、シン・ドンジュもと副会長側が議決権の過半数を占めて経営権を取り戻すことができる。しかし、従業員持株会は昨年8月の株主総会でもシン・ドンビン会長を支持するなど、一貫して現経営陣と同じ声をあげている。最近、シン・ドンジュもと副会長が1兆ウォン規模の私財拠出を約束し、会員が莫大な金銭的な利益を得ることができる方案を提示したことも、従業員持株会の気を引くための戦略だった。

    しかし、今回の臨時株主総会はシン・ドンビン会長の勝利に終わるだろうというのが支配的な観測だ。キャスティングボートを握っている従業員持株会がまだシン・ドンビン会長を支持しているからだ。最近、シン・ドンジュもと副会長が開催した従業員持株会の会員を対象にした説明会にも、従業員持株会の理事長は出席しなかったことが分かった。従業員持株会が保有している株式の議決権は、理事長が一括して行使する。

    ロッテグループの関係者は、「臨時株主総会招集の要求は、シン・ドンジュもと副会長側がロッテグループに傷をつける以上でもそれ以下でもない」とし、「早急に臨時株主総会を終えて、ロッテグループの安定化にいっそう邁進するつもりだ」と語った。

    韓国でも熾烈な気力の戦いが繰り広げられている。シン・ギョクホ総括会長の成年後見人の指定に関連する2次審理が9日に開かれるからだ。今回の審理においては、シン・ギョクホ総括会長が精神鑑定を受ける病院が決定される。

    シン・ドンジュもと副会長側はソウル大病院を、申請者(シン会長の四番目の妹シン・ジョンスク氏)側はサムスンソウル病院を望んでいることが分かった。

    シン・ギョクホ総括会長は事実上、シン・ドンジュもと副会長側を支持する唯一の友軍として評価されている。このような状況でシン・ギョクホ総括会長の精神的な健康状態が正常でないという結論が出てくるならば、シン・ドンジュもと副会長は動力を喪失するしかない。財界の関係者は「シン・ドンジュもと副会長側が臨時株主総会で負ければ、事実上の力の軸は急激にシン・ドンビン会長側に傾くだろう」と語った。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-03-04 17:27:41