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LS産電、米国で大容量ESS関連の認証を取得

    「エネルギー貯蔵装置(ESS)を中核事業として、北米のスマートエネルギー市場攻略を強化します」。

    去る3月、LS産電の株主総会で明らかにした具滋均(ク・ジャギュン)会長(写真)の野心的な計画の最初のボタンが成功裏に押された。

    LS産電は先月30日、米国で大容量ESS関連の認証を取得して、現地進出のための橋頭堡を整えた。

    米国はク・ジャギュン会長が日本とともに注目していた市場だ。再生可能エネルギーの拡大と老朽化した送電網に対するスマートグリッドの導入で、市場拡大が予想される地域であるからだ。

    ABB(Asea Brown Boveri)、パーカー、シーメンスなどのグローバル企業が米国の電力市場を先取りしている状況で、LS産電の立地はまだわずかだ。しかし今回の認証取得で、LS産電は米国市場への進出を本格化できるようになった。 ESS分野だけは新たに開かれた市場であることから、LS産電にも勝算がある。

    特に米国のESS市場は昨年の「パリ気候協定」以降、連邦政府はもちろん、州レベルで温室効果ガス削減のための再生可能エネルギー発電の拡大と、スマートグリッド技術の採用を通じた老朽電力網の近代化を推進しつつ、投資が急膨張している。

    • < 米国PCS(ESS部品)市場規模の推定値 >

    業界では米ESS市場の規模は現在の9億ドル(約1兆500億ウォン)から、2024年には160億ドル(約18兆3000億ウォン)に増加すると見ている。このうちLS産電が狙っている電力変換装置(PCS)の市場は、今年の2億7500万ドル(約3150億円)から2024年は48億6800万ドル(約5兆5800億ウォン)に急成長すると予想される。

    LS産電の関係者は「年平均45.8%という高い成長が予想されるだけに、技術競争力を前面に出して、北米市場のシェアを拡大できるだろう」とし、「大容量ESS市場への進出を足がかりに、中・小型や家庭用市場にまで進出する計画だ」と説明した。

    実績のターンアラウンドを狙うク・ジャギュン会長は、公然と日本と米国の市場を注視すると語ったことがある。ク会長は「米国のシカゴ法人などを中心に事業活動を強化する」と明らかにした。

    LS産電が今回獲得した認証は、自社の1メガワット(MW)級ESS用PCSに対するもので、米国では必須の製品安全規格である「UL規格」だ。 メガワット級の大容量ESSに装着されるPCS部品の認証では世界初だ。

    バッテリーとともにESSを構成する重要な部品であるPCSは、直流(DC)方式でバッテリーに保存された電力エネルギーを交流(AC)に変換する装置だ。双方向の電力制御を通じて、ESSと電力系統が安定して連携するようする。

    こんかい認証を受けたLS産電のPCSは、再生可能エネルギーの発展段階や電力系統の変電段階と連携して、エンドユーザーが電力供給を受けるまで電力品質を最大化する機能を果たす。

    UL認証に成功することにより、LS産電はまず米国の大容量ESS市場を先取りするという方針だ。現地でブランドイメージを積み重ねて自社の電力装置の信頼性が立証されると、ビルに設置されている中型ESSと家庭用の小型ESS市場にまで領域を広げていく計画だ。

    LS産電のキム・ウォンイル電力インフラ事業本部長(副社長)は、「米国市場で積極的に受注活動を展開したい」とし、「製品ラインナップも拡大して、グローバル企業と無限競争を行うつもりだ」と語った。
  • 毎日経済_ユン・ジノ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-04-04 19:34:37