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増え続ける糖類摂取量…ナトリウムに続き砂糖との戦争が始まる

政府「砂糖との戦争」を宣言…「一日に角砂糖16個以内」 

    • < 韓国人1人当たりの一日の平均糖類の摂取量
      / 韓国人年齢別、1日のカロリーに占めるの糖類摂取の割合 >

    政府は「砂糖との戦争」を宣言した。これまでナトリウム低減対策を粘り強く実践して効果を見たと判断した政府は、今度は砂糖に矢を向けたものだ。7日午前、孫文其(ソン・ムンギ)食品医薬品安全処長は政府ソウル庁舎で、今年から2020年まで推進する「第1次糖類低減総合計画」を発表した。

    今回の対策は一般的な調理食品ではなく、加工食品に焦点が合わせられた。昨年、保健福祉部が明らかにした一人当たりの一日の糖類摂取の適正基準は、総摂取カロリーとの比率で10~20%だ。しかし政府は加工食品に対しては、世界保健機関(WHO)が設けた基準の10%以内に糖分摂取量を減らすことにした。一日に2000キロカロリーを摂取する成人の場合、加工食品を通じた一日あたりの摂取量を200キロカロリー未満に下げるわけだ。これを重さに換算すると50グラム程度で、3グラムほどの角砂糖16~17個ほどになる。

    現在の韓国人が加工食品を通じて糖を摂取する割合は、総カロリーの8.9%でひとまず安全圏だ。しかし、子供・青少年や20代などの若い層は、すべてが10%の基準を超えた。特に一人当たりの一日の糖類摂取量は、2007年の59.6グラムから2013年には72.1グラムに毎年増えている。ソン・ムンギ安全処長は、「全体の平均でみると、糖類の摂取量は安全レベルかもしれないが、育ちざかりの若者を中心に糖類の摂取が適正基準を上回るうえに絶対摂取量も増えており、先制的対応が必要だ」と語った。

    政府は現在、飲み物や菓子類などに義務的に実施しているカロリー・糖類表示を、来年までにシリアルとインスタント調理食品、ココア加工品などにも拡大する。ドレッシングとソース、複合調味食品は2019年、植物性クリームと農畜水産物の煮物などは2022年までに、段階的に栄養情報を表示することになる。

    特に、すでに実施することにした学校内の自動販売機のコーヒー販売禁止とともに、学校のほかに生徒がよく行く場所であるキッズカフェや科学館、修練院などの施設も炭酸飲料やコーヒーの販売を制限するように勧告することにした。コーヒー専門店の製品の糖類含有量の表示は義務ではなく勧告とし、これらの店の食品に対する調査を頻繁に行って、どの店の飲み物が糖類を多く含んでいるかを公開する計画だ。

    しかし、政府は英国などのいくつかのヨーロッパで推進している砂糖税は導入しないことにした。

    飲料・製糖企業は既存の製品の糖類を低減したり新製品を開発するなど、その後の商品発売に努力している。もちろん低糖製品の発売をすでに急いでいる企業もある。 CJ第一製糖は、味は砂糖と同様ながらもカロリーが非常に低いアルロスなどの代替甘味料をオリゴ糖製品に出したし、韓国ヤクルト、毎日乳業、南陽乳業なども糖の含有量を大幅に下げた乳製品を出荷している。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-04-07 20:16:15