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ソウル市内のホテル供給過剰問題…観光客は減ったのに客室は増え続ける

都心の1ブロックごとにひとつ…チキン屋ほどに増えたホテル 

    • < 急増するソウル市のホテル客室 >

    ソウル市の會賢(ヘヒョン)駅からソウル市庁舎までわずか1キロメートルの通りは、ホテルを見つけることはコンビニを見つけることと同じくらい簡単だ。會賢駅2番出口の近くには566室の客室を備えた「ティーマークグランドホテル」の改装工事が来年3月を目途にいま盛んに進んでおり、ホテルの裏側には「南山シティホテル」が位置している。

    南大門市場を過ぎた北倉洞(プクチャンドン)一帯は、「ゴールデンチューリップ・エムホテル」「ホテルアイリンシティ・ソウル」「ホテルアイリン」「ホテルアロパ(Hotel Aropa)」などの既存の施設が密集している。これに加えて、「プヨン・ソゴンホテル」(小公洞112-9一帯)、「イェビンシ(来賓寺)ホテル」(北倉洞13-2一帯)、「KT&G南大門ホテル」(南大門路4街17-23一帯)などが、ソウル市から事業計画の承認を受けて追加で建設される予定だ。

    観光業界の関係者は「明洞と北倉洞一帯はまさにホテル村」だとし、「これ以上は建てる土地がなくてホテルは建てられないという話まで出ている」とした。ソウル市内は「1ブロック過ぎればホテル」という言葉が出てくる中で、現在営業中のホテルの部屋の70%ほどが追加で建設される予定であり、供給過剰の懸念が提起されている。

    ソウル市がイ・ヘギョン議員(中区)に提出した資料によると、今年1月末の時点でソウル市内に事業計画の承認を受けたホテルは184ヶ所、客室数はなんと2万8926室に達する。現在営業中の部屋数(4万3221室)の67%に達する規模が追加で建てられる。今年に建設が予定されてところだけでも69ヶ所・8964室と調査された。

    釜山地域のホテルの客室も今年は1万室を超えた。釜山市によると、昨年末の時点で釜山の観光宿泊業登録業者は総91ヶ所・客室9861室を記録したことに続き、今年の1月に海雲台に東横イン海雲台2号店(510室)がオープンして、釜山のホテル客室数は初めて1万室を突破した。今年、海雲台にイビスアンバサダー(256室)などホテルが5ヶ所ほど設置される予定だ。中区と南区にもそれぞれ3ヶ所と2ヶ所のホテルが新築されるものと見られる。

    ホテル業界は現在のホテル市場を「チキン屋市場」に例えている。それだけ競争が激しいという意味だ。ソウル市内のAビジネスホテルを運営するある代表者は、「中・低価格のビジネスクラスの新築ホテルが急増し、ホテル間の生存競争が激しくなっている」とし、「ホテル市場はチキン屋市場に似ていき、うまくやるところは伸びるだろうが、滅びるところも絶えず生まれるだろう」と語った。
  • 毎日経済_パク・イネ記者/ヨン・ギュウク記者/カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-04-21 20:05:32