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調味料を超えて洗剤・柔軟剤として…「酢の再発見」で笑うオットゥギ

調味酢市場の77%を掌握…飲用酢の下落と対照 

    紅酢と黒酢などの飲用酢の人気は気勢がややぞがれたが、ヤンニョム(韓国料理における合わせ調味料)のための調味酢は「クッパン(料理番組)」ブームに乗って急上昇を見せている。

    飲用酢は水に混ぜて飲むのが面倒なうえ、ビタミンドリンクやコーヒーショップのフルーツジュースなどの代替飲料の増加につれて需要が急減している。2011年に960億ウォンで頂点を出した飲用酢市場規模は、昨年は560億ウォンでほぼ半分になった。しかし、2011年は510億ウォンに過ぎなかった調味酢市場規模は、昨年には750億ウォンまで跳ね上がった。

    春の味覚をそそる甘酸っぱい料理に酢が欠かせない。酸味は、唾液や胃液の分泌を促進させ、消化を助けるためだ。 「酢の再発見」も調味酢市場を育てている。最近になって、酢は単純な調味料ではなく、疲労解消剤、洗浄剤や柔軟剤などと多様な用途に使われる。特に、疲れがひどい時に生成される乳酸を分解して疲れを解放する。臭いや汚れ除去、食器洗浄、衣類洗濯にも効果的だ。

    日常での使い道が多様化しながら、調味酢業界1位にオットゥギが最大受恵株として上がった。 2011年に310億ウォンだった売上高は、昨年には490億ウォンで58%増加した。


    1977年、酢事業を開始したオットゥギは調味酢市場シェア77%(2015年)を占めている。酢の本格的な成長が始まった2001年から昨年まで、オットゥギ酢の累計販売数量は約4億8000万本で、国民1人当たり(5000万人)8本以上を消費したわけだ。オットゥギ酢の1番の秘訣はやはり品質だ。エキス含有量が高く味と香りが優れ、酸度6~7度が均一に長く維持される。 1993年には2段階の高酸度酢発酵工法で作られた「2倍酢」を発売したが、1998年には国内で初めて「3倍酢」を開発した。両製品とも少し入れるだけで本来の味を引き出し経済的だ。

    2008年にウェルネスブームが起こりながら、調味酢販売量が急激に増加した。酢はアルカリ性食品で肉類消費の増加で、酸性化していく体のバランスをとってくれるという事実が知らされ消費が増えた。また、新陳代謝と高血圧に役立つという研究結果が続々と出てきた。

    酢を美容に活用する人も増えている。肌をアルカリ性から弱酸性に中和させ、細胞構成物質であるタンパク質を作るアミノ酸を豊富に含有している。洗顔の仕上げ段階に酢を3滴程度入れると、肌がなめらかになる。虫に噛まれてかゆみや痛みがある時に、酢を塗ってあげれば症状が緩和される。しゃっくりや呼吸困難、食道に食べ物がひっかかった時、酢を水に混ぜて飲むと有用だ。手についたニンニクの臭い、魚の臭みなどの消臭にも効果的だ。机や椅子にボールペン跡がついた時、アンモニアと酢を混ぜた水を使用すれば、きれいに拭きとれる。繊維柔軟と静電気防止効果もあり、カーテンや赤ちゃんのおむつを洗濯する時に酢を入れてゆすぐと良い。

    オットゥギは、2011年に100%韓国産梅を使用した濃厚な梅酢を発売して低酸度酢を披露するなど、用途や素材の多様化を試みている。
  • 毎日経済 チョン・ジヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-04-21 17:01:37