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サムスン・バイオロジクス、コスピ上場作業本格化…規模拡大のため

サムスン・バイオロジクス、上場急ぐ…4工場への投資のため 

    • < サムスン・バイオロジクス生産設備 >

    国内最大のバイオ医薬品受託製造メーカー(CMO)のサムスン・バイオロジクス(Samsung BioLogics)は、株式市場に上場する作業に本格的に着手する。今年中に国内有価証券市場(コスピ)に上場することを目的に主幹事を選定して、企業価値の評価などの作業を進めるというものだ。

    サムスンと金融投資業界によると24日、サムスン・バイオロジクスは早ければ今週にも国内有価証券市場への上場に関連する具体的なロードマップを発表する予定だ。サムスン・バイオロジクスの大株主は株式51%を保有しているサムスン物産で、サムスン電子が46.8%を保有している。

    海外と国内、また国内でもコスピとコスダックなどをめぐって、多様に天秤にかけていたサムスン・バイオロジクスは最終的にコスピを選択した。コスダックに比べて株価の流れを安定的に持っていくことができるうえに、最近になって韓国去来所(KOREA EXCHANGE)が上場規定を修正して、赤字企業でも成長性が高い場合は上場できる道を開いておいたからだ。

    サムスン・バイオロジクスは初期投資の費用負担のために、連結ベースで2014年の1195億ウォンに続き昨年も2036億ウォンの営業損失を記録した。今年も昨年に稼働した3工場の投資額が増え、営業損失が予想される。サムスン物産は2020年にサムスン・バイオロジクスの売上げは9500億ウォンに達すると見ている。昨年の売上げは912億ウォンにとどまった。

    最近、サムスン・バイオロジクスは会計年度の監査報告書を通じて、サムスン・バイオエピス(Samsung Bioepis)を連結財務諸表から除外した。サムスン・バイオロジクスが保有している株式91.2%を評価して、総4兆8000億ウォンの持分法投資株式を資産として反映させた。これにより、1兆4000億ウォン前後だった資産規模が5兆9600億ウォンに急増した。このことから実際に流入した現金がなくても会計上は2兆ウォン近い利益剰余金が生じ、今後の財務状態を安定して維持できる緩衝装置の役割を果たすものと期待される。

    市場ではサムスン・バイオロジクスが有価証券市場に上場されると、時価総額は10兆ウォン内外に達すると見ている。この程度になれば、コスピ時価総額30位には無難に入ることになる。昨年のサムスン物産の合併当時、サムスン・バイロジクスは公正価値で測定して6兆8500億ウォンと評価されたことがある。コスダックの大将株であるバイオ種目のセルトリオンの時価総額は、22日の終値基準で11兆7800億ウォンに達する。

    サムスン・バイオロジクスの上場は、サムスン・バイオエピスの上場発表当時から別個に進められた。サムスンが予想よりも上場を急ぐ理由は、2020年までに4工場の増設を完了するための資金調達目的が大きい。3工場までは内部資金で執行が可能と予想されるが、4工場からは近くに用地を購入しなければならないという問題があり、費用負担が大きい。設立以来、継続してサムスングループが参加した有償増資方式で資本を増やしてきたサムスン・バイオロジクスは、昨年7月に1445億ウォンの有償増資を最後に資金支援が途絶えた。

    これに加えて、サムスンが昨年に増設計画を発表したことで、競合他社の独ベーリンガーインゲルハイムが15万リットル規模のCMO工場の増設計画を明らかにするなど、この分野では増設競争が本格化している。世界的にバイオ医薬品市場が急成長しつつ供給不足が予想される中で、サムスンがCMO事業の規模拡大競争をリードするべきというのがサムスン内部の判断だ。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者/イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-04-24 19:49:15