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LGディスプレイ、iPhoneパネル供給のためプラスチックOLED生産拡大検討
- LGディスプレイは次世代「iPhone」にパネルを供給するため、これまでの投資戦略を変えることがあると示唆した。Apple(アップル)社は来年下半期に発売する次世代iPhoneにOLED(Organic Light Emitting Diode/有機発光ダイオード)を採用する予定だが、LGディスプレイがこれに応ずるという意を公然と明らかにしたものだ。
< LGディスプレイの最近の実績 >
LGディスプレイ戦略マーケティンググループ長のソン・ヨングォン専務は27日、第1四半期の実績発表カンファレンスコールで、「テレビパネルをLCD(液晶表示装置)からOLEDに切り替えたように、投資の合理性を強化する次元で、低温ポリシリコンLCDパネル(LPTS)のキャパ(生産能力)をプラスチックOLEDへの転換を検討するかもしれない」と語った。
LPTSはスマートフォンやタブレットなどに搭載されている高級部品で、新規ラインではLPTSの代わりにOLEDを生産する方法をさぐっているという意味だ。
LGディスプレイ最高財務責任者(CFO)のキム・サンドン専務も、「2017年からE5ラインを活用して、プラスチックOLEDの供給を拡大するつもり」だとし、「世界的にプラスチックOLEDを量産できる会社は2社だけ」だと強調しした。アップルが満足できるOLED部品を大量供給できる企業は、最近アップルからOLEDパネルの供給契約を獲得したサムスンディスプレイとLGディスプレイだけだという事実を積極的にアピールしたものと解釈される。
LGディスプレイがこのように求愛に乗り出したのは、アップルほど安定した収益を出すことができる顧客は多くないからだ。世界のスマートフォン市場の成長がやや鈍くなり、アップルの実績も悪化しているが、アップルと一度契約すると比較的高い単価で多くの物量を確保することができる。
LGディスプレイは今年の第1四半期に売上げ5兆9892億ウォン、営業利益395億ウォンを記録したとこの日発表した。
売上げは前年同期比で14.7%、前期比では20.1%減少した。営業利益は前年同期に比べて94.7%減少しており、前四半期よりも34.8%減少した。 LGディスプレイはそれにもかかわらず、これまでの計画通りに今年は4兆~5兆ウォン台の設備投資を行う計画だと明らかにした。 - 毎日経済_イ・ギチャン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-04-27 17:51:47