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外国人投資家が「カカオドライバー」について韓国の代行運転者に直接質問

シンガポール投資庁、韓国代理技士協会と会談した理由 

  • 先月の中旬、社団法人全国代理技士協会の関係者はソウルのある証券会社の会議室で、映像を通じて外国人投資家らと会談した。代理技士協会は代理技士(運転手)5000人を含む社団法人で、カカオの代理技士(代行運転)サービスへの進出に反対している。

    11日の情報通信(IT)業界によると、この席は外国投資機関の要求で国内の証券会社が用意した「カンファレンスコール」だった。ビデオ会議に参加した外国人20人あまりは、カカオに直接または間接に投資を行ったか興味を持つ海外の機関投資家と、ヘッジファンドの所属であることが分かった。この中にはシンガポール投資庁(GIC)の関係者も含まれていた。 GICは運用資産が2000億ドルを超える政府系ファンドで、カカオの3大株主の香港スターインベストホールディングスの大株主だ。

    外国人投資家は代理技士協会に、韓国の代行運転者の賃金やコール単価、代行運転の市場収益構造の説明を要請した。投資家らは「カカオドライバーが市場に定着するだろうか」「カカオは代理技士を多く確保できるだろうか」など、カカオドライバーに関連する具体的な質問を続けた。投資家はカカオドライバーの営業利益を1000億ウォンと展望した報告書に言及し、「1000億ウォンで営業利益が可能なのか」と尋ねた。

    代理技士協会の関係者は、「代行運転市場は韓国のみに存在するサービスで、海外の投資家がカカオの説明だけでは足りないと判断し、私たちとの会談を求めていた」とし、「彼らは順調に進行すると思っていたカカオドライバーが、実際にはかなり複雑で葛藤の多いビジネスだということを知って驚いた」とした。この関係者は「先月から、さまざまな方面から海外投資会社のミーティングの要請が続いている」とし、「すべてカカオの新規事業であるカカオドライバーに対する説明を聞くための場で、現在までにおおよそ6回会談した」と耳打ちした。

    カカオは今年の初めから、資金調達のために海外投資家にラブコールを送っている。 2月には香港やロンドンなどの投資銀行を訪ねて、資金調達の方案を問い合わせた。先月はシンガポール証券取引所で、運営資金調達のために2300億ウォン規模の保証付きウォン表示・外貨支払の海外交換社債(EB/exchangeable bond)の発行を決定した。しかし海外投資家はカカオの「O2O(オンライン・オフライン連携)」事業の収益性をうたがって、慎重に接近するとみられる。

    証券会社の関係者は、「通常は投資家らが市場調査を行うが、企業や有価証券報告書に依存して、現場で働く職能団体の者にまで会わないのに、今回のカンファレンスコールは非常に異例」だとし、「カカオドライバーサービスは実際に収益性があるのか、市場にうまく定着できるかどうかを、現場の人々の声を聞いて疑問を解消するためのもの」だと説明した。

    一方で市場は、カカオはO2Oの収益実現が遅いという点を指摘して、第1四半期の業績を否定的に見ている。証券会社の実績展望値によると、カカオは売上げ2311億ウォンと、営業利益171億(NH証券)~243億ウォン(コンセンサス)をあげるものと推定される。カカオの第1四半期の業績は12日に発表される。
  • 毎日経済_イ・ソンヒ記者/キム・ヒョヘ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-05-12 08:34:28