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ロッテグループ、現代ロジスティクス買収後に企業公開目指す

流通業界の皇帝「ロッテ」、物流業界の強者も夢見る 

    ロッテグループは、宅配業者の現代ロジスティクスを買収した後、企業価値を大きくして企業公開(IPO)に乗り出す予定だ。業界では、既存のロッテロジスティックスと合併した後、企業価値を高めて上場する手順を踏むと見ている。ロッテグループは上場を念頭に置いて、外部の戦略的投資家の支援なしで現代ロジスティクスを単独買収する方針だ。

    26日、ロッテグループの関係者は「現代ロジスティクスの買収後に企業価値を高め、上場を推進する」とし、「外部の戦略的投資家を誘致せずにグループの持ち株比率を高め、企業価値の上昇によって利益を最大化する予定」だと明らかにした。

    当初、ロッテグループは去る10日にロッテ製菓などの系列会社8社を通じて現代ロジスティクスを買収する計画を発表し、戦略的投資家の誘致を通じた資金調達の可能性に言及した。しかし今後の上場を念頭に置いて、独自資金を最大限に活用して現代ロジスティクスの持ち株比率を高める方に方向を定めた。

    ロッテグループはこの日まで、ロッテケミカル(持分21.9%、取得金額1550億ウォン)など7つの系列会社を通じ、現代ロジスティックスの株式71.7%を総5069億ウォンで買い取る計画だと発表した。残りの参与企業はロッテ七星(4.5%)、ロッテフード(4.9%)、ロッテ製菓(4.5%)、ロッテロジスティックス(13.9%)、ロッテショッピング(4.5%)のホテルロッテ(17.4%)などだ。ロッテリアもまもなく株式の取得計画を発表する予定だ。

    • < 現代物流買収のために力をあわせるのロッテ系列の会社 >

    ロッテグループは、これまで現代ロジスティクスの経営権を握った日本のオリックスの保有株式を一部維持し、財務的投資家として残す案を検討している。来る7月までに買入れがすべて完了したら、ロッテグループはオリックスと合わせて現代ロジスティクスの株式88.8%を保有することになり、全体の買収金額は6200億ウォン台と見られる。このようなロッテの戦略の変化は、「流通の恐竜」から「流通+物流の恐竜」に進化できるという強い自信から始まったものと分析される。

    投資銀行(IB)の関係者は、「ロッテグループが既存の系列会社のロッテロジスティックスと現代ロジスティクスを結合するなら、陸海空の複合輸送機関として完成することになる」とし、「物流の〈心臓〉の物流センターと〈血管〉の宅配便を同時に持つ、物流の強者として位置づけされることになる」と診断した。ロッテロジスティックスが持っている物流センターと陸上輸送機関に、現代ロジスティクスの保有する海運・航空輸送機関と宅配便網を結合する場合、シナジーを出すことができるという説明だ。

    特にロッテグループがロッテマート、ロッテ百貨店、ロッテ製菓、ロッテ七星などの小売事業全般を営むという点から、相乗効果はいっそう大きくなるものと見られる。現代ロジスティクスは昨年、売上げ1兆6527億ウォンと営業利益349億ウォンを記録した。ロッテロジスティックスは昨年、売上げ2兆8917億ウォンと営業利益423億ウォンを記録した。これらを単純合算すると、「統合ロッテ物流」は売上げ4兆5444億ウォンと営業利益772億ウォンに達する。国内1位の物流企業であるCJ大韓通運の売上げ5兆558億ウォンと営業利益1866億ウォンには及ばないものの、2位級に一気に打って上がることになる。

    このことから、ロッテグループは現代ロジスティクスとロッテロジスティックス両社を合併し、企業価値を引き上げた次の数年以内に上場に出ると観測される。

    「統合ロッテ物流」がCJ大韓通運レベルの企業価値を創出する場合、上場を通じて「兆単位」の資金を調達できるからだ。ロッテグループの「統合ロッテ物流」に対する株式保有率は90%に迫るため、安定した経営権を確保するために必要な過半数の株式を除いた株式の40%ほどを、旧株売出しを通じて売却できる。

    • < 合併「ロッテ物流企業」の概要 >

    業界では現代ロジスティクスの上場が実現し、兆単位の実弾を確保する場合、ロッテグループは海外物流企業の買収・合併などを通じて、流通を越えて物流部門でもアジア市場の攻略に積極的に乗り出すと見ている。流通業界の関係者は、「ロッテマート、ロッテ七星、ロッテ製菓などがアジア地域のあちこちで基盤を広げている」とし、「国内と同様に、アジア地域でも流通と物流を結合してシナジー効果を創出する戦略を構想する可能性が高い」と語った。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/ハン・ウラム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-05-26 17:32:00