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米国の小学生のおやつは「両班海苔」

海の野菜と名付けて健康スナックとして人気 

    米国ワシントンのある小学校のおやつの時間。早期留学生チャン・イスルさん(10)は、米国の友人ジェニファーがバッグから「両班海苔」を取り出して驚いた。ジェニファーは「健康スナック」と言いながらおいしそうに食べた。かつて西洋で海苔は「ブラックペーパー(Black Paper)」と呼ばれ、避けられていた食べ物だったが、最近、健康食品として見直され、人気を集めている。米国のウォールストリートジャーナルが「魔法の効能を持つスーパーフード」と紹介しながら、販売が急増した。今では大型チェーンマートで売られ、若い世代にはポテトチップを代替する食べ物として認識されている。

    東遠F&Bは、海苔にアーモンドをふりかけて健康スナックをアピールした製品でコストコの店舗入店に成功した。会社側は去る1日からアメリカ北東部地域のコストコ87店舗に「両班スナック海苔アーモンド」を納品し始めたと伝えた。この契約を通じて、今年の売上高は200万ドル(約23億ウォン)が期待され、2018年までに米国全土のコストコ494店舗に進出し、輸出額1000万ドル(約115億ウォン)を達成することが目標というのが会社側の説明だ。

    東遠F&Bの関係者は「韓国産海苔ブランドが米国東部地域のコストコの店舗に入店したのは初めてだ」とし、「米国でアーモンドミルクが健康食品として脚光を浴びたことに着目して、アーモンド海苔を作った」と明らかにした。

    両班海苔は2011年に米国市場に初めて輸出され、現在、スーパーマーケットチェーンのクローガー(Kroger)2000店舗、アルバートソン(Albertsons)400店舗、スプラウツ(Sprouts Farmers Market)200店舗、セイフウェイ(Safeway)100店舗などで販売されている。クローガーは米国のスーパーマーケットチェーン1位、ディスカウントストアを含む全流通業者2位の企業で、米国人の消費心理を把握する指標として活用される。

    東遠F&Bの米国進出戦略は、「健康スナック」だった。海苔の英単語のSeaweedの代わりに海の野菜という意味のSea veggiesを使用した。米国でSeaweedは海のゴミとして認識されているためだ。東遠F&Bは「両班 Sea veggies」という製品名でオリジナル味、黒胡椒味、唐辛子味を米国市場で販売している。食品は食べて見てこそ価値が分かるという判断の下、無料試食イベントを頻繁に開き、認知度を高めた。製品1袋(6グラム)の価格は1.29ドル(約1491ウォン)で利益は46セントに過ぎないが、積極的なマーケティング戦略を展開している。

    東遠F&Bの関係者は「まだ米国社会で海苔はなじみのない食べ物で、関連市場の形成も始まった段階だ」とし、「当面の損益を優先するよりは、韓国の健康食である海苔を米国社会に紹介し、成功的に定着させるのが目標だ」と話した。

    両班海苔をはじめ、米国に輸出されている国産海苔物量も徐々に増えている。1995年には輸出額が360万ドル(約41億ウォン)に留まっていたが、昨年は7090万ドル(約819億ウォン)で20倍近く急増した。

    両班海苔は米国だけでなく、日本、タイ、中国などの20カ国に輸出されている。1989年から世界市場に進出した両班海苔は、過去3年間で毎年10%台の成長を記録しており、昨年には65億ウォンの輸出実績を記録した。1986年に発売された両班海苔の国内売上高は851億ウォンで全体味付け海苔市場(3326億ウォン)でシェア1位(25.6%)を占めている。
  • 毎日経済 チョン・ジヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-06-09 17:04:53