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ビールだと思ったら…「窒素コーヒー」

低価格コーヒーのイディヤがプレミアム缶コーヒーで挑戦状 

    ソウル論硯洞に位置するコーヒー専門店のフランチャイズ「イディヤコーヒーラボ(EDIYA COFFEE LAB)」。4月1日に発売した窒素コーヒーが人気を集めている。冷たい水で抽出したコールドブリューコーヒー(ダッチコーヒー)に窒素を注入して作った製品で、ギネスビールのような豊富なクリームが加味されてまろやかだ。夏に屋外でビールのよう涼しく飲めて、窒素コーヒーの缶形態も販売している。

    イディヤコーヒーは近いうちに加盟店でも窒素コーヒーと缶製品を販売する予定で、窒素コーヒー缶のコンビニ納品を推進している。現在、イディヤコーヒーラボで販売している窒素コーヒー缶は、スペシャリティ(高級)豆の1種類で作られた「コールド・ドラフト・シングル・オリジン」と高級豆を複種類混ぜた「コールド・ドラフト・ブレンド」だ。この2製品の価格は6500ウォンで、コンビニ供給が実現すれば、プレミアム「レディ・トゥ・ドリンク(RTD)」コーヒー市場に加勢するようになる。RTDコーヒーとは、缶コーヒー、カップコーヒー、ボトルコーヒーなどを購入するとすぐに飲める製品をいう。

    現在、コーヒー専門店チェーンのスターバックスが缶コーヒー市場に先立って進出しており、最近、コーヒー専門店チェーンのポールバゼット(Paul Bassett)もプレミアム缶コーヒーの発売を宣言し、RTDコーヒー市場がますます加熱している。2014年に9700億ウォン規模だったRTDコーヒー市場は、昨年に初めて1兆ウォンを突破して上昇の勢いに乗っている。

    イディヤコーヒーのムン・チャンギ会長(写真)は、「現在、外国企業と窒素コーヒー缶の商用化を協議中だ」とし、「コーヒーラボでさまざまな製品を作って加盟店に供給し、事業の多角化を準備している」と伝えた。

    去る4~5月の2カ月間、コーヒーラボで窒素コーヒー6000杯が売れるほど反応が良く、加盟店の販売も速度を上げるものと見られる。実現すれば、韓国内のコーヒー専門店フランチャイズでは、初めて窒素コーヒー缶を売るようになる。コーヒー専門店スターバックスは、今月から米国内の500店のチェーン店で窒素コーヒーを販売しているが、国内では全く考慮していない。スターバックスは、米国で窒素コーヒーを導入した3番目のコーヒーチェーン店だ。2013年、米国スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ(Stumptown Coffee Roasters)に続き、2月にカリブーコーヒー(Caribou Coffee)が窒素コーヒーの販売を開始した。

    窒素コーヒーはイディヤコーヒーのコーヒー豆の品質向上戦略の一環だ。今年、創立15周年を迎えたイディヤコーヒーは低価コーヒー競争を止揚すると宣言している。

    代わりに、高級豆コーヒーとノンアルコールモヒートなどのさまざまな新製品を店舗に供給している。会社側は昨年、イディヤコーヒーをベンチマーキングとした低価格コーヒーブランドの攻勢の中でも、過去最大の売上高である1355億ウォンを記録し、コーヒー専門店業界では最も多い356店舗をオープンしたと明らかにした。今年は2000号店突破を目前にしている。ムン会長は「加盟店主義の収益性を向上させ、顧客の足をつかむためにベーカリー専門家を追加で迎え入れ、ベーカリーメニューをアップグレードする予定だ」と明らかにした。
  • 毎日経済 チョン・ジヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-06-14 17:05:16