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LG電子、VWとコネクテッドカー・プラットフォーム開発のためMOU締結

スマートカー時代「加速」…「運転の楽しみの革命的変化」 

    真夏の仕事帰りの車の中。熱帯夜で外気温度は30度に迫っている。一日中空けた家は、いまはハンジュンマク(汗蒸幕)だ。到着予定時間は今から30分後。自動車のスクリーンで「スマートホーム」アプリケーションをタッチする。 10を超えるスマート家電機器のリストが順に表示される。このうちのリビングルームの照明とエアコン、ロボット掃除機の3項目のアイコンを「ON」にする。玄関に入るとほのかなLED照明と、室温18度に合わせたエアコンの風が涼しく吹いている。ロボット掃除機「キング」はこの間にリビングルームを一周まわり、充電モードで待機している。

    スマートカーとスマートホームネットワークに接続された、未来の仕事帰りの風景だ。そう遠い未来ではない。 LG電子と独フォルクスワーゲングループは6日(現地時間)、独アウトシュタットのフォルクスワーゲン本社でコネクテッドカーのサービスプラットフォーム(クロスオーバー・プラットフォーム)の共同開発のための了解覚書(MOU)を締結したと7日、明らかにした。両社は今年の1月に米「CES 2016」で、フォルクスワーゲンの電気コンセプトカーとLG電子のスマート機器間の連動サービスをデモして目を引いたが、今回のMOUは試験段階をこえて本格的に開発に着手するという意味を持つ。

    クロスオーバープラットフォームは、車両の様々な「コネクティビティサービス」を可能にするシステムだ。車両がインターネットを介して、膨大な情報のクラウドサービスとリアルタイムに接続するようにすることだ。このようにすることで、音声や動作で自動車の各種機能を作動させることが可能になり、交通情報の収集や制限速度警告、3次元ナビゲーションなども支援されるようになる。リアルタイムで動く車の特性上、ロケーション基盤のサービスの利用も容易になる。また、インターネット網が構築されたスマートホームと連結し、車から家の中のスマート家電機器を監視して制御することもできるようになる。例えば運転者が車の中から洗濯機を作動させたり照明を点けたり、室温を調節してロボット掃除機を動かすことが可能となる。仕事場から家に向かうあいだに、洗濯と掃除を終了することもできるかもしれないということだ。

    スマートホームの各種情報も、車両に設置された大型ディスプレイを介して簡単に知ることができるようになる。家のブザーが鳴った瞬間に、車両内のディスプレイに玄関先のCCTV画面が浮かび、冷蔵庫の電源が切れて温度が上昇したときは警告メッセージなども車に送信される。

    LGとフォルクスワーゲンの両社はスマートカーのための、次世代インフォテインメント技術も開発する。 LG電子は現在、カーインフォテインメント製品メーカーとして世界1位の座を守っている。進んだ技術力を通じて、スマートカーにふさわしいカスタム製品を開発するという覚悟だ。LG電子のチェ・ソンホ専務は、「LGの家電技術とフォルクスワーゲンの自動車技術が、これからの運転の楽しさを革命的に変えるだろう」と説明した。

    最近、未来の車の開発のための情報技術(IT)企業と自動車メーカーの間の合従連衡が流行のように広がっている。フォードはスマートカー・スマートホームの連携システム構築のためにアマゾンと手を握り、ボルボとルノー日産はマイクロソフト、BMWはサムスン電子とコネクティビティ技術を共同開発している。
  • 毎日経済_ノ・ウォンミョン記者/イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-07-09 09:11:23