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暁星、スパンデックスで世界1位に君臨…デュポン社も白旗を掲げる

    暁星(ヒョソン)が、第34回鄭進基(チョン・ジンギ)メディア文化賞科学技術研究部門大賞を獲得した。チョ・ヒョンジュン暁星社長は12日、授賞式で「暁星には創業者の代から続いてきた技術中心の経営哲学が根付いている」とし、「スパンデックス、タイヤコード、カーボン繊維、ポリケトンなどのさまざまな素材を開発してきた歴史を振り返ってみると、何1つ簡単に果たされたことがなかったが、技術開発過程で困難にぶつかるたびに、『恐れず、執拗に挑戦しよう』という信念で難関を突破した」と明らかにした。

    暁星は、長い期間に渡って新素材を開発し、これを世界の一流商品化した点を認められた。特に、スパンデックスはデュポン社などのグローバル企業に比べて後発だったにもかかわらず、2010年以来、グローバル市場シェア1位を守っている。その間、既存のグローバル市場1位だったデュポン社は、暁星と比較して競争力を維持できないと判断して事業から退いた。

    スパンデックスは、世界的な経済不況の中でも、安定した収益を率い、暁星のキャッシュカウの役割をしている。全体繊維市場の成長率は年間3%にもかかわらず、スパンデックスは7~10%を記録するほど成長の可能性が高い事業分野だ。暁星は最も先進的な品質に基づいて、ナイキ、ユニクロなどの有名なスポーツアパレル、ファッションブランドと合作して高機能性製品を開発しており、高級ファッションブランドにも使用され、ファッション業界に大きな影響力を発揮している。

    タイヤの性能を左右するタイヤコード分野でも、暁星はグローバル市場シェア1位を10年以上維持している。タイヤにはゴムだけでなく、耐久性、走行性、安全性を強化する補強材が入るが、暁星は繊維素材であるタイヤコードをはじめ、鉄素材製品まですべて生産する世界で唯一のタイヤ補強材総合メーカーだ。

    暁星は新しい素材の発掘にもおろそかにしない。炭素繊維とポリケトンが代表的だ。2006年から炭素繊維の将来価値に注目した暁星は、その時から本格的に開発に着手し、2011年に国内企業で初めて高性能炭素繊維の開発に成功した。これと共に2013年には、最先端高性能エンジニアリングプラスチック素材であるポリケトンを世界に先駆けて開発した。

    チョ・ヒョンジュン社長は受賞所感で、「今後も先端素材を開発し、既存の技術と情報通信技術(ICT)との融合を推進するなど、世界最高の技術力を向けて、さらに精進することにより、我が国を世界的な技術強国にするために牽引車の役割を果たす」と力強く話した。
  • 毎日経済 ユン・ジンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-07-12 17:51:21