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サムスン電子、営業利益率16%台回復か…戻ってきた「サムスン電子ラリー」

帰ってきた外国人、50日で7600億買い込み/ロボットも「買い」推薦…目標株価230万ウォンまで 

    • < サムスン電子の株価の推移 >

    「サムスン電子、強力買入れ(SEC Strong Buy)」「サムスン電子、買入れ再開(SEC Reiterate Buy)」。

    米国に上場された中国企業の株式預託証書(ADR)が、MSCI新興国指数に編入された前日の5月31日。

    サムスン電子は突然1兆6131億ウォンが取引され、史上最大の取引金額を塗り替えた。連日、サムスン電子をにらんで売っていた外国人が、突然買い越しに転換した。外資系証券会社の各リサーチが「サムスン電子、強力買入れ」コールをかけるやいなや、仲買では買い注文をどっと吐き出した。出来高の急騰は株価の急騰につながった。

    その翌日から、サムスン電子の株価は急激に上がり始めた。 6月1日、サムスン電子の株価は前日よりも4万1000ウォン(3.17%)上がった133万3000ウォンで取引きを終えた。去る1月19日に4%上昇した後、4ヵ月ぶりに最も高い上昇率だった。これは国内の機関と外国人投資家の間で株の争奪戦を繰り広げた影響が大きかった。

    これに先立ち、5月19日と23日にはユアンタ証券のロボアドバイザーである「ティーレーダー(tRadar)」と、クレディ・スイス(CS)のロボアドバイザーシステム「ホルト(HOLT)」が買入れ推薦意見を提示したりもした。 「サムスン電子ラリー」をアナリストよりもロボットが先に予見したわけだ。

    サムスン電子が3年半ぶりに株式市場に戻ってきた。寝て起きたら連日52週、新しく高価格を書き直している。 150万ウォン台でいつも躊躇していたサムスン電子は「魔の150万ウォンの壁」までやぶり、近いうちに史上最高値の158万4000ウォン(2013年1月3日の終値)を更新する勢いだ。サムスン電子の株価が急上昇を乗り始めたのは、6月初めからだ。昨年の第4四半期から始まったサムスン電子の自社株買いが仕上げ局面に入るやいなや、外国人が株式を買入れ始めたのだ。

    21日、金融監督院の電子公示システムによると、サムスン電子は昨年の10月30日から今年の1月12日までに4兆2528億ウォン、1月29日から4月14日までに3兆1227億ウォン相当の自社株を買い越した。

    • < サムスン電子の営業利益率 / 6月以降、サムスン電子ラリー導いた外国人と自社株買い >

    サムスン電子が二度にわたって合計7兆3755億ウォンの自社株を購入したこの期間に、外国人は3兆3049億ウォン分の株式を売った。サムスン電子の見通しをあまり良く見ていない外国人が、サムスン電子の大々的な自社株買いを比重縮小の機会と見たわけだ。

    しかし、6月初めに中国企業のADRがMSCI新興国指数に編入されたことを信号弾に、外国人は大々的にサムスン電子株の買い越しに乗り出した。中国大型株へのグローバルな資金移動が終わったと判断したわけだ。

    韓国取引所(KRX)によると6月1日から7月20日までに、外国人は7599億ウォンのサムスン電子株を買い越した。投資主体別の買い越し金額では、1兆868億ウォンを純買いしたその他の法人に続いて2番めだ。その他の法人の買い越しとは、主に企業の自社株買いを意味する。去る15日、サムスン電子は4月29日から7月12日までに2兆1309億ウォン分の自社株を買い入れたと公示している。

    コスピ(KOSPI)を大きく揺らしていたブレクジット(英国の欧州連合離脱)ショックも、サムスン電子ラリーを眠らせることはできなかった。ブレクジットの投票結果が市場に伝えられた6月24日、サムスン電子の株価は前日よりも2.1%下落した140万ウォンで取引を終えたが、一週間でもとのレベルに戻ったし、7月に入って2次ラリーが始まって154万ウォンまで上がった。 7月に入って株価は8%上昇した。

    サムスン電子ラリーを支えた最大の動力は、実績のターンアラウンドだ。サムスン電子は2014年、スマートフォンが中国に追い越されて営業利益は前年比で32%急減するなど、ハードランディングした。翌年の売上げは増えたものの、営業利益率はまだ10%台前半で苦戦した。しかし第2四半期には、最終的に16%台を回復したものと推定される。

    コスト削減を通じて第2四半期のスマートフォンや家電など、セット事業部門でアーニングサプライズを記録した結果だ。

    特にサムスン電子が株式全体の4.1%に達する総591万株を購入するやいなや、サムスン電子の株当たり利益(EPS)は大きく上昇した。これによって外資系証券会社はサムスン電子の今年のEPSは前年比で23%以上増加すると見て、目標株価を大幅に上げた。純利益が上がったが株式の数は減ったことから、一株当たりの利益はさらに大きく増えたわけだ。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者/ヨン・ファンジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-07-21 19:05:48