記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 総合

LG化学、第2四半期営業利益6158億で18四半期ぶりに最大…基礎素材で飛翔

「本木に勝る末木なし」/「売上高の70%」エチレン・プロピレンなどの収益性高まったおかげ/赤字出したバッテリー・ディスプレイ素材は第3四半期の変数に 

    • < LG化学の実績 >

    総合化学メーカーのLG化学が恐ろしいほどの底力を発揮している。 LG化学は主力製品の基礎素材の好況を土台に、18四半期ぶりに最高の実績をあげた。 LG化学が21日発表した第2四半期の業績は、売上げは5兆2166億ウォンで営業利益と純利益はそれぞれ6158億ウォンと3856億ウォンだ。

    売上げは昨年の第2四半期に比べて2.8%増加したが、営業利益と純利益の両方で9.3%ずつ増加した。四半期の営業利益では18四半期ぶりに最大となった。第1四半期(4577億ウォン)と合わせた上半期の営業利益も、2011年以降で5年ぶりに1兆ウォンを超えた。売上げは業界と証券業界で予想していたレベルだったが、営業利益は業界コンセンサス(5743億ウォン)をはるかに上回った。

    LG化学は第2四半期の実績と関連して、「基礎素材部門の原料安定化と需要ピーク時への進入に応じて収益性が拡大した」と説明した。続けて「バッテリー部門は、小型電池は主要スマートフォン顧客社の売上不振と自動車用電池の将来への投資コストの増加、情報電子素材部門は前方産業の鈍化にともなう販売価格の引き下げの持続などで収益性が低下した」と説明した。新たに進出した製品よりも、伝統的な化学製品の力を遺憾なく発揮したわけだ。

    基礎素材部門では、ナフサをベースにエチレン・プロピレンなどの伝統的な化学製品を生産している。電池部門はIT機器と電気自動車などに搭載されるバッテリーを生産するものであり、情報電子は導光板やLCDガラス基板などのディスプレイ材料を生産する部門だ。第2四半期は売上げの70%ほどを占める基礎素材部門の黒字(6491億ウォン)で、電池(312億ウォンの赤字)と情報電子(145億ウォンの赤字)の損失を埋める式だった。全体の売上げでは、電池と情報電子はそれぞれ17%と12%を占めている。

    電池部門はしばらくのあいだ多くの投資が行われなければならないうえに、今後も中国の自動車バッテリーの認証などの問題が残っている。また情報電子部門も業況の不振で、短期間に実績が改善されると見ることは難しいのが現実だ。それだけにLG化学の実績は、事実上は基礎素材に依存している状況がしばらく続くだろうというのが業界の共通した見通しだ。第2四半期にも主要商品のマージンが高いレベルで維持されたことが功を奏した。

    化学業界で代表的な指標とするエチレンスプレッド(エチレンと原料のナフサの間の価格差)は第2四半期に持続して下落したが、依然として6月は平均トン当たり641ドル水準を維持している。

    エフアンドガイドで収集した有価証券コンセンサスによると、LG化学をはじめ、ロッテケミカル、ハンファケミカル、コーロンインダストリーの第2四半期の営業利益の合計は1兆4770億ウォン水準で、前年同期に比べて7%ほど上昇するだろうと予想された。第3四半期以降の実績も、全体的な基調は似たようなレベルで維持されるものと見られる。

    エフアンドガイドは、今年の第3四半期の主要化学社3社(LG化学、ロッテケミカルハンファケミカル)の営業利益コンセンサスは、前年同期比で4.9%増の1兆2211億ウォン水準になると見ている。

    イ・ジヨンIBK投資証券研究員は、「7月に入ってナフサの価格下落にもかかわらず、製品の価格が高くなり、スプレッドが上昇している」とし、「第3四半期中にもエチレンをはじめとする化学製品の需要が高いと期待される」と展望した。

    しかし楽観的な見通しだけを出すのは難しいという意見もある。SK証券のソン・ジウ研究員は「インドなどを中心とした大規模な増設の効果が現れて、第3四半期以降の化学企業の実績を予断することは容易ではない状況だ」と展望した。

    また電池と情報電子素材部門の実績も、LG化学の立場では変数だ。電池部門では投資が継続される状況で、最も成長性の高い市場として評価される中国市場での認証問題がかかっている。

    これと関連し、LG化学は「現在、認証手続きを進めており、8月に予想される5次では認証されるものと見られる」と予想した。また、「小型電池は主要顧客の新製品発売などで収益性回復が期待され、自動車・エネルギー貯蔵装置(ESS)用電池は、新規モデルを中心に物量は持続的に拡大すると予想される」と語った。

    情報電子部門の実績不振は、会社側も認める部分だ。

    ただし、LG化学は新たに強化している水処理部門などへの投資を継続する方針だ。 LG化学は、「(情報電子素材部門の)第3四半期以降の実績改善は限定的だが、水処理フィルターと機能性フィルムなどの新規投資を継続する」と説明した。

    一方でLG化学はこの日、LGハウシスの産業用粘・接着フィルム分野の事業を805億ウォンで買収した。電子材料部門でディスプレイ以外に事業を拡大するための措置だと会社側は説明した。
  • 毎日経済_チョン・ウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-07-21 20:04:44