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「ご飯を炊く洋服屋」増えた

ファッション業界、外食産業への進出増加...客の滞留時間増加効果 

  • ファッション業界の不況が長くなるやいなや、外食業に事業を多角化する企業が続々と生まれている。外国で外食ブランドとして定着した既存の企業を買収したり、韓国の版権をを取り寄せて営業したが、独自のブランドを出す事例も生じている。

    最近の動きが最も活発なところはLGファッションの系列会社であるLFフードだ。シーフードビュッフェ・ブランドである米「まきの茶屋」と「HAKOYAシーフード」、日本のラーメンブランドの「HAKOYAラーメン」に続き、昨年末ソウル江南駅に「エルブルー」というシーフード・レストラン兼サラダビュッフェのブランドを立ち上げた。一人当たり3万~4万ウォン台の既存ブランドよりも低価格で楽しむ、カジュアル・ダイニングブランドだ。LFフードは米国のブランド運営で外食業を始めたが、この他にも独自の外食ブランド3つを開発し運営している。

    LFフード側は「外食事業部門を本格的に拡大するために、中・低価格市場を攻略することになった」とし、「総合食品外食企業へと成長させるだろう」と語った。LFフードの2013年の売上高は約400億ウォンで、数年間は新しいブランドなしに小幅成長する水準にとどまったが、今年からは事業を増やしていくことにした。水産物をタイなどの、東南アジア地域の工場で加工して販売する加工食品事業にも進出し、売り上げを900億ウォンまで引き上げるという目標だ。現在、加盟・直営店を合わせて70余りの店舗を運営するHAKOYAラーメンも、今年は20店以上追加出店する予定だ。

    PLASTIC ISLANDとEGOIST、LAPなど、20~30代をターゲットにした婦人服ブランドを運営するファッションメーカーのAIOLIも外食業を同時に展開している。日本で「カレー王」と呼ばれる森幸男氏が開発した和風カレーレストラン「パク森」を韓国に持ち込んだもの。最近、国内に入店した和風カレーレストランの中でも本土に近い味という評価だ。ソウルの西橋(ソギョ)洞、弘大(ホンデ)の近くに1号店を出し、昨年末には京畿道の利川(イチョン)にオープンしたロッテプレミアム・アウトレットに新店舗をオープンした。この春にはロッテ百貨店永登浦店に入店するなど、店舗を増やしていく予定だ。

    昨年、創立40周年を迎えたシヌォン(身元)も国外飲食事業への進出を、新成長動力としてあげた。2016年までにベトナム、インドネシア、中国に現地の飲食フランチャイズ事業や、製菓・製パン事業を始めることを目標に、現地法人を通じて事業アイテムを物色している。

    ファッション業者が飲食事業に進出することは、それほど新しい試みではない。外国飲食ブランドの版権契約はファッションブランドの輸入と類似した側面があり、消費者と直接対面する業種という点も、ファッションメーカーが外食業に進出する理由としてあげられる。

    STONE ISLANDとC.P.COMPANY、インテルメッゾを所有するファッションメーカーのF.G.Fもファッションと外食事業を並行する。

    ソウルのトサン公園と光化門の近くに、それぞれイタリアレストランの「BUONASERA」と「STASERA」を、2012年には並木道にトレンディなピザ専門店「JANES PICKY PIZZA」を出した。

    ファッション事業から始めて外食事業を一緒に育てたところとしては、イーランドが代表的である。イーランド・グループはイーランド・パークを通じてピザ専門店「Pizza Mall」(40)、イタリアのレストラン「Rimini」(32)と「The Caffe」(190)、韓国料理レストラン「後苑」(21個)、ファミリーレストラン「Ashley」(140個)などの外食ブランドを展開している。1991年にピザで始めた外食事業の売上高は、2010年の2300億ウォンから昨年は5000億ウォンに、規模が大幅に大きくなった。イーランドはSPAブランドの「SPAO明洞店」に2009年からファミリーレストラン「Ashely」を入店させるなど、ファッションや外食事業間のシナジー効果を出すという計画である。
  • 毎日経済_イ・ユヂン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-01-14 17:09:10