記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 総合

輸出、20カ月ぶりにマイナス脱出…昨年同期間比で2.6%増加

    • < 輸出増減率の推移 >

    わが国の輸出は19ヶ月にわたる歴代最長期間の「マイナストンネル」から脱し、増加に転じた。

    産業通商資源部は1日、先月の輸出は401億ドルを記録して、昨年の同期間よりも2.6%増加したと明らかにした。 2014年12月以来で20カ月ぶりのことだ。輸入も前年同期比で0.1%増の348億ドルに、23ヶ月ぶりに反騰した。貿易収支は53億ドルの黒字を記録し、55カ月連続で黒字を計上した。

    8月の輸出が増加傾向に転じたのは、半導体や石油化学などの主力品目の輸出が好調を見せたうえ、操業日数が昨年の8月よりも二日増えたおかげだ。

    13大主力品目のうち8品目の輸出が先月に増加を記録し、新しい輸出代替品として集中的に育成してきた化粧品や医薬品など、有望消費財の輸出増加傾向も続いた。

    13大主力品目の輸出増減率は、7月のマイナス11.9%から8月には1.7%に転じた。船舶(89.9%)、コンピュータ(23.4%)、鉄鋼(5.4%)、石油化学(4.1%)、自動車部品(3.2%)、半導体(2.5%)、繊維(2.3%)、一般機械(1.5%)などの輸出が前年同期よりも増え、フラットパネルディスプレイ(-7.1%)、家電(-11.4%)は減少傾向を維持したが、減少幅は小さくなった。

    特に半導体やフラットパネルディスプレイ、石油化学の輸出額はそれぞれ55億8000万ドルと23億1000万ドル、31億5000万ドルで、今年の月間を基準にして最大値を記録した。

    一方で、自動車と無線通信機器や石油製品などは減少率が拡大した。自動車の輸出は2010年2月以降、6年6ヶ月ぶりに月間最低の実績である22億ドルにとどまった。ヒュンダイ自動車などのストライキの影響で、完成車6万5700台(9億2000万ドル)が輸出に支障をきたしたからだ。産業部は「自動車業界のストライキがなかったら、約5%の増加率を記録したものと推定される」と明らかにした。

    チョン・スンイル産業部貿易投資室長は、「8月は夏季休暇によるオフシーズンにもかかわらず、半導体やフラットパネルディスプレイ、石油化学が今年最大の輸出実績を記録するなど、わが国の製品が世界市場で善戦した」とし、「有望消費財の輸出が増加傾向を続け、輸出の底辺が拡大されたことも重要な要因になった」と説明した。

    問題はこのような増加傾向がずっと続くのかにある。 9月以降も主力品目の輸出量の増加、単価の回復、有望消費財の輸出好調は続くとみられるが、米国の金利引き上げの可能性に加えて世界経済の不確実性が大きくなったうえ、自動車業界のストライキの持続可能性などの不安要素が残っていることから「一時的反騰」にとどまる懸念がある。

    また先月の輸出が反騰したことは、昨年8月の輸出が前年同期比で15.2%急落したことによる基底効果と、操業日数の増加(2日)が大きな影響を及ぼした。

    チョン室長は「主力品目の輸出単価と数量の回復傾向が一部の品目ではっきりと示されており、下半期も増加傾向は続くだろうと慎重に予測してみるが、米国の金利引き上げと為替レート・原油価格の変動などの外部変数が散在している」とし、「今の段階では下半期にも増加傾向を維持できるとかできないとか、断言することはできない」と語った。

    国内1位の船社である韓進海運の法定管理も、輸出に影響を与えるものと見られる。

    産業部は特に中小・中堅企業が困難をきたすと見て、「輸出物流の隘路解消タスクフォース(TF)」を構成して、状況が安定するまで中小・中堅企業の輸出入物流関連事項をリアルタイムで確認することにした。
  • 毎日経済_コ・ジェマン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-01 21:42:22