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JYP-YG大型芸能事務所のファッション事業、冷静と情熱のあいだ

    大型芸能企画社がK-POPブームで開かれた事業拡大の機会を積極的に活用している中で、積極的な動きを見せていたビューティーとは異なり、ファッション業界では慎重な姿勢を堅持している。このようにビューティーとファッションの全く異なる温度差は、大型芸能企画会社がスター万能主義から脱し、段階別のアプローチ戦略を見せているという点で、肯定的な反応を引き出している。しかし、専門インフラが要求されるファッション分野への進出自体が無理なことだという見方も互角に対抗している。

    SMエンターテイメントとイーランドのように、ファッション企業と大型企画会社が戦略的提携を結び、既存のブランドと連携したスターマーケティングに集中するのが慣例であった反面、YGエンターテイメントはサムスン物産のファッション部門と一緒に設立した合弁会社NATURAL9から「NONAGON」を、JYPエンターテイメントは金剛製靴関連会社の江南ベンチャーズと一緒に「TWICE by SPRIS」を披露するなどと変化した姿を見せている。また、2ブランドが独立流通ではなく、セレクトショップにアイテムを供給するホールセール方式であるため、ブランド事業に要求される莫大な初期投資費用のリスク負担を減らした。

    LVMHから投資を受けて以降、ファッション・ビューティー事業に積極的に乗り出しているYGは、独立流通として発足したメイクアップブランド「moonshot」とは異なり、2014年9月に披露したストリートカジュアル「NONAGON」は流通ではなく、製造中心ブランドとして差異を置いている。このような理由から、表面上に大きく表れてはいないが、シーズン別の編次を考慮しても「10 CorsoComo」「BEAKER」のギャラリア百貨店をはじめとする国内はもちろん、香港の「I.T」、日本の「阪急メンズ」などのアジア圏の反応が注目に値する。

    サムスン物産のファッション部門の関係者は、「事業初期目標自体がグローバル市場を狙ったブランドを作ってみようというものだった。国内は流通に縛られており限界があるのに対し、グローバル市場ではホールセールが一般的な流通形態であるため、ブランドに一定規模が要求される国内の状況とは全く違う」とし、グローバルマーケットに焦点が当てられているブランドだという点を強調した。

    流通開始点は異なるが、「TWICE」もやはりアイテムが中心となるブランドとして最初にトータルコレクションを構成する危険性を避けて、市場の反応を見ながら順次別に製品を発売する計画だ。去る2日に1次発売した「TWICE TARO」は良好な反応を引き出し、スニーカー単品アイテムで構成されたスターブランドの可能性を開いた。

    しかし、NONAGONとTWICEの独立ブランドとしての価値については、全く別の見解が提起されている。アイテムを中心に展開されているブランドの場合、見た目が制限されているため、個人ではなく企業が展開する場合、コストに比べて効用率よりは事業的投資価値で評価しなければならないという視点だ。これは、2年目を過ぎて3年目に入るNONAGONをどのように評価するかで分かれる可能性がある。NONAGONは不況にもかかわらず初期の懸念とは異なり、新規ブランドが越えにくい1、2年目の峠を越えたが、ブランドの成長周期で大きく変わった姿を見せておらず、サムスン物産とYGのネームブランドに応えられていないという評価に対して負担を抱えている。

    K-POPはKビューティーの成長の触媒として機能したが、ビューティー部門は莫大な費用で締結したモデルのコストを除いた事業拡大の側面から大型企画会社に直接的な恩恵効果を与えられなかった。ファッションもビューティーと大きく変わらないだけでなく、むしろこれよりもできていない状況だというのが専門家たちの指摘だ。それでもブランドの売上高にスターが及ぼす影響力が強大なだけに、大型企画会社の自らが持つ多様な資産を活用したファッション事業展開は、もう少し見守らなければならないという見解が支配的だ。
  • 毎経ドットコム シックニュース ハン・スクイン記者 / 写真=シックニュースDB、江南ベンチャーズ、NATURAL9提供 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-19 17:25:00