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現代自動車、FIFAスポンサー…ブラジルのシェア10%に向かって疾走

ブラジルは完成車企業の最大激戦地“負ければ終わり” 

    2014ワールドカップが6ヶ月先に近付き、ブラジルがグローバル企業の最大激戦地として浮上した。グローバルな完成車企業の場合、2016年オリンピック時まで総740億レアル(約31兆5000億ウォン)の投資が待機中だとブラジル自動車協会が集計した。

    サムスン、ヒュンダイ自、LGなどの国内代表企業も“負ければ終わり”という覚悟でブラジル攻略に尽力している。人口6億人の中南米地域を誰が先行獲得するのかによって今後の新興市場の状況が変わると判断したからだ。

    ブラジルのサンパウロから北西へ160㎞離れたピラシカバ市。

    総7億ドル(7700億ウォン)が投資され、2012年11月に竣工したここヒュンダイ自動車ブラジル工場(総建坪7万平方メートル)は、人口6億を持つ中南米市場を攻略する現地型車両生産の戦略基地だ。

    昨年10月、この工場から出荷されたブラジル専用車のHB20は今年11月まで15万6278台の販売実績をあげ、現地最高の自動車専門誌(アウトエスポルチ)が主管する‘2013今年の車’を受賞した。

    ヒュンダイ自は今まで2交代制で運営されたブラジル工場を去る9月から3交代に拡大運営し、今年第1~3四半期で平均110%台の稼動率を記録中だ。このような実績はヒュンダイ自動車のグローバル工場の中ではロシアに続き2位にあたる高い稼動率だ。

    ワールドカップを6ヶ月後に控えたブラジルは、すでにグローバルな完成車企業の最大激戦地のうちの一つとして浮上した。

    ブラジル市場に進出したり投資を計画中の自動車会社の投資は、2016年までに総740億レアル(31兆5000億ウォン)に達すると推定される。ヒュンダイ自動車はブラジル市場の需要が増える場合、年間15万台の生産能力を持った現工場に対してライン増設を推進し、キア車もブラジルに新工場を建設する中長期計画を検討中だ。

    HB20を先頭にしたヒュンダイ自はブラジル自動車市場で総19万1000台を販売し、11月末現在マーケットシェア5.9%で6位に上がった。キア車のシェア(0.8%)まで合わせると、フランスのルノーを追い抜いて5位に該当するシェアだ。

    グローバルメジャーの投資戦略は、ブラジル政府が外国資本を誘致するために、海外から輸入する車に対する工業生産品税(IPI)を段階的に引き上げる政策を駆使していることとも無関係ではない。

    具体的に、ジャガー・ランドローバーはリオデジャネイロに10億レアル(4500億ウォン)を投資して新工場を設立し、早ければ2015年から現地生産に乗り出す計画だと明らかにした。ホンダは年産15万台規模のサンパウロ第2工場を設立する方案を推進中で、昨年9月に6億ドルを投資して現地生産工場を増設したトヨタも来年は多様な新車種を出して現地攻略に乗り出す計画だ。

    これ以外にも現地工場を運営中のベンツとアウディなどのドイツ企業も続々と増設計画を出し、中国、米国、日本に引き続き世界4大自動車市場として浮上したブラジル攻略に拍車をかけた。これにより、現在は年間470万台水準である自動車生産能力が、2017年には580万台水準まで拡がるとブラジル自動車協会は推定している。

    ハン・ウォンシク韓国自動車産業研究所研究員は「オニキス、プリズマなど新車投入を前面に立てたGMが躍進してフィアット、フォルクスワーゲンと3強構図を形成しているし、ヒュンダイ自のシェアが粘り強く上昇する趨勢」だと現地市場を分析した。ブラジルは人口2億をこえる南米最大の市場であるうえに、来年のワールドカップ、2016年の夏季オリンピック特需によって投資価値の大きな戦略市場というところに異見は無い。

    事実、国際通貨基金(IMF)と経済協力開発機構(OECD)もこれから数年間はブラジルが4~5%台の成長率を記録して、内需消費も堅実な流れを見せると見通した。ブラジルは2011年に345万台、2012年には380万台の自動車が売れ、2年連続で史上最高値を更新した。

    ■ イ・ヨンウ ヒュンダイ自動車ブラジル法人長「ワールドカップきっかけに‘中南米ビッグ3’へ跳躍」

    イ・ヨンウ ヒュンダイ自動車ブラジル法人長は「ヒュンダイ自動車がFIFAの自動車部門の公式後援会社であるだけに、来年のワールドカップをきっかけに中南米市場でビッグ3として跳躍する」と抱負を明らかにした。稼動率110%を記録中の現地生産工場を前面に立て、新車・戦略モデルを出荷して、ワールドカップ連携マーケティングを通じて早期に二桁のシェア拡大が可能だという判断だ。

    イ・ヨンウ法人長は「2002韓・日ワールドカップ大会から進めて来たグッドウィルボール・ロードショー(Goodwill Ball Road Show)、ワールドカップ勝利祈願標語公募展など多様なマーケティング戦略を駆使する計画」と語った。グッドウィルボール・ロードショーはFIFAが認めたヒュンダイ自の独占マーケティングプログラムで、ワールドカップのロゴと該当国の国旗、ヒュンダイ自のロゴが刻まれている直径4mの大型サッカーボール・アドバルーンを本選進出32ヶ国に送ってロードショーを繰り広げるプログラムだ。ヒュンダイ自は来年4月、FIFA公式サイトを通じて国家別優秀スローガン・トップ3を発表し、オンライン投票を通じて各国の最終優秀スローガンを選定する予定だ。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2013-12-11 17:34:07