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サムスン重工業、LNG船2隻を受注…11カ月ぶり

「恵みの雨」 

    サムスン重工業はモナコの船社からLNG(液化天然ガス)船の建造を受注し、11カ月のあいだ続いた受注の空白を破った。サムスン重工業は30日、先月29日(現地時間)にロンドンで18万立方メートル級のLNG船2隻の建造契約を、約4200億ウォン(隻当たり1億9500万ドル)で受注したと明らかにした。

    発注の船社はモナコのガスログ(GasLog)社と伝えられた。このうち1隻はこの日に契約が発効されたし、残りの1隻は年内に契約が発表される予定だ。

    サムスン重工業は他にも伊ENI社が進めるモザンビークのFLNG(浮体式石油生産・貯蔵・荷役機器)の入札でも、まもなく受注を確定することがわかり注目される。サムスン重工業は仏Technip(テクニップ)社と日本のJGC(日揮)とコンソーシアムを組んで受注戦に乗り出して、サムスン重工業の契約金額は3兆ウォンに達する。サムスン重工業は印ゲイル(GAIL)社ともLNG船4~6隻の受注が有力な状態だ。他にも英BP社が発注する「マッドドッグ2」プロジェクト(メキシコ湾の半潜水式石油生産設備)もサムスン重工業が有利な位置にあることが伝えられた。

    このような契約をすべて受注すると、サムスン重工業はこの6月に調整した受注目標の53億ドルの達成は可能だと予想される。

    東部証券のキム・ホンギュン研究員は、「サムスン重工業は年内に43億ドル以上の新規受注の達成が可視化されている」とし、「グローバルな同業者と比べても、新規受注の規模は最も大きいと推定される」と語った。

    原油価格に敏感な大型海洋プラントの発注が再開されると予想され、市場が底をついたのではないかという評価が出ている。

    造船業界の関係者は、「原油価格がバレル当たり40~50ドル台でも収益を出せるようにプロジェクトが変更され、発注が再開される動きを見せている」と語った。

    現代重工業と現代尾浦造船は、サウジアラビアの船主とガス船およびタンカーの受注交渉を進めており、受注は有力だと伝えられた。

    一方、今回サムスン重工業が受注したLNG船は、燃料効率を高めた新技術が採用された。サムスン重工業の関係者は、「LNG船では毎日0.09~0.1%が船倉内部でLNGから天然ガスに自然気化するが、今回の船は自然気化するガス量を最大25%ほど削減した」とし、「これによるコスト削減効果は年間約100万ドル」だと語った。
  • 毎日経済_パク・ヨンボム記者 / 写真出処=サムスン重工業 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-30 17:33:00