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サムスン、アップル出身が作ったAI企業「VIV Labs」買収

  • サムスン電子は6日、人工知能(AI)プラットフォームの開発企業「ビブ・ラボ(VIV Labs)」を買収すると発表した。ビブ・ラボは米国シリコンバレーに所在する30人規模のスタートアップで、アップルの音声認識サービス「Siri(シリ)」を作った核心開発者で構成されている。買収価格は明らかにされなかった。

    サムスン電子は今回の買収によって「Sボイス」などの、既存のAIサービスを一層強化できることになった。またビブ・ラボのチームメイトを通じて、サムスン電子がAI分野の人材を迎え入れるところにも支援を受けるものと見られる。

    ビブ・ラボのダグ・キトラウス起業家兼最高経営責任者(CEO)は、「ビジョン達成のために、(ビブ・ラボが)規模を大きくできるパートナーが必要だった」とし、「サムスン電子との協力は、私たちの目標を迅速に達成できる契機になるだろう」と説明した。サムスン電子無線事業部のイ・インジョン副社長は、「サムスン電子はスマートフォンを中心に、さまざまな尖端機器とプラットフォームにAIを活用して拡張しようとしている」とし、「ビブ・ラボが大きな助けになるだろう」と語った。

    ビブ・ラボはサムスン電子のブランドパワーと財政的支援、さまざまなデバイスを活用できるようになる。今後はサムスン電子無線事業部とコラボレーションしながら、独立して経営を維持することになることが伝えられた。既存の社名がリリースサービスに適用されるかは未定だ。ビブ・ラボ社のAIプラットフォームは開かれた形だ。外部サービス・プロバイダが参加し、それぞれのサービスを「自然言語基盤のAIインターフェイス」に連結できるようになっている。生まれながらアップルの生態系に限られた「シリ」とは根本的に異なっている。外信によると、ビブ・ラボもこのようなアップルのポリシーのために別にチームを作ったことが知られている。

    サムスン電子は来年下半期にビブ・プラットフォームを搭載したスマートフォンを発売する計画だ。ギャラクシーノートの次回作に導入が予想される。

    イ・インジョン副社長は「ビブが持つ音声認識サービスを、スマートフォンだけでなく洗濯機や冷蔵庫などの家電製品にも取り入れて、人をさらにうまく理解するAIサービスを開発したい」と語った。

    ビブ・ラボはサムスン電子が最近の3年間で8番めに買収した米国の情報技術(IT)企業だ。今回のビブ・ラボの買収には李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が力を加えたことが分かった。今年の初めからイ・ジェヨン副会長の指示で、今回の買収が本格的に推進されたという裏話だ。
  • 毎日経済_イ・ギョンジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-10-06 17:44:13