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景気が急速冷却するのに物価上昇は尋常でない

    1日、統計庁が発表した11月の消費者物価動向によると、先月の消費者物価指数は前年同月比で1.3%上昇した。先立って9月と10月にもそれぞれ1.2%、1.3%上昇したことを勘案すれば、3カ月連続1%台の上昇率を記録したことになる。

    生活物価指数は、昨年11月より1.1%上昇した。 2014年7月に1.4%の上昇を記録して以来、2年4カ月ぶりに最も高い上昇率を見せた。特に、食品物価が1年前に比べて3.7%も上昇した。野菜・果物・魚などの生鮮食品指数はなんと15.0%も上昇した。

    低物価基調に貢献してきた電気・水道・ガスは、1年前より6.4%下落した。10月の8.2%よりやや下落幅が小さくなった。原油価格の下落の影響で都市ガスと地域暖房費は、それぞれ14.8%、19.3%下がった。しかし、石油輸出国機構(OPEC)が先月30日に1日120万バレル減産を合意し、グローバル原油価格が上昇傾向にあるため、原油価格が物価を抑制する現象は、これ以上持続することは困難だという見通しも出ている。

    問題は、物価が上昇する状況で、景気は冷却局面を脱することができずにいるということだ。景気が好転しながら、需要が生きて物価水準が上がって行ってこそ正常だが、むしろ景気は後退局面が深まる状況だ。

    統計庁が発表した「10月の産業活動動向」によると、全体の産業生産は9月比で0.4%下落して、2カ月連続減少した。製造業の平均稼働率も10月は9月比で1.3%下落し、70.3%となった。供給過剰圧力により工場も最大稼動能力に到底満たない生産性を見せる状況で、消費心理も急激に冷え込んでおり、景気環境が改善される兆しが見えていない。韓国銀行が先月25日に発表した消費者心理指数(CCSI)は、11月に95.8で先月より6.1ポイント急落した。2009年4月の94.2以来7年7カ月ぶりの最低値だ。
  • 毎日経済 キム・ソウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-12-02 09:08:19