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スマホ「大画面人気」でモバイル用半導体DRAMの需要が急増

    従来よりも画面がぐっと大きくなったディスプレイを搭載したスマートフォンの発売を控えて、モバイル用半導体DRAMの需要が急増している。年間15億台が売れるスマートフォン市場の物量を考慮したとき、スマートフォン用DRAM価格の上昇は、PC用メモリの価格上昇よりも半導体業界全体に大きな好材料として作用するものと分析される。

    22日、半導体専門調査会社であるDRAM exchange(DRAMエクスチェンジ)によると、第1四半期のモバイルDRAM価格の上昇幅は10~15%を記録すると予想される。昨年の第4四半期(3~7%)の2倍以上も上昇幅が大きくなった。しばらくのあいだモバイルDRAMは、企業の過度な投資で価格の上昇幅が他の品目に比べて鈍化する姿を見せた。

    しかし今年に入って需要が再び急増している。今年、Apple社のiPhoneが登場して10年を迎え、多くの企業がスマートフォンで再び死活をかけた競争を繰り広げるからだ。スマートフォンメーカーの中で最も強力な武器の一つは、大画面ディスプレイを搭載することだ。

    大画面ディスプレイを正しく駆動させるには、モバイルDRAMの速度と容量も自然と大きくなる。大きければこそPCのようにいくつかの機能を一度に動作させたり、超高画質の動画を鑑賞できるようになる。大画面ディスプレイを利用して映画を見ながらカカオトークをしたり電話を受けても、モバイルDRAMの容量が大きくて速度が速ければ、反応速度は全く落ちないということだ。

    今年に発売を控えているサムスン電子の「ギャラクシーS8プラス」は、これまでサムスン電子のギャラクシーSシリーズの中で最も大きいサイズの6.2インチで発売される。 LG電子の次期作「G6」もディスプレイは5.7インチで、画面サイズはギャラクシーS6プラスに満たないが、縦横のアスペクト比が18対9で、スマートフォンを横にした時の画面を正確に2分の1に分割する技術を採用する。大画面に加えて、デュアルカメラ、バーチャルリアリティ(VR)、人工知能(AI)機能などを通じて処理速度が速くなる。

    このように、まもなく発売されるスマートフォンには8ギガバイト(GB)の大容量モバイルDRAMが搭載されると予想され、スマートフォン業界の主力製品が8GBに変わる可能性まで提起されている。昨年の主要スマートフォンに搭載されたモバイルDRAMの価格は25ドル(約3万ウォン)前後だった。

    昨年、市場調査機関のIHSはギャラクシーS7の製造原価を分析して、モバイルDRAM(4GB)の価格を25ドル水準だと分析した。 80万~100万ウォンほどのスマートフォン一台の価格と比較すると極めて微々たる水準だが、一年でスマートフォンが世界で15億台売れる市場規模で見たときの価格の上昇は、IT業界全体に少なからぬ影響を与えている。

    スマートフォンの機器ごとのモバイルDRAMの平均搭載容量は、昨年の3.5GBから2020年には6.9GBに、年平均で25%以上成長すると予想している。またスマートフォン市場で8GBモバイルDRAMを搭載する需要は今年から発生し、2020年には63%で最大の割合を占めるものと期待される。

    このような傾向であれば最大の恩恵メーカーは、サムスン電子とSKハイニックスになる見込みだ。

    サムスン電子は昨年8GB DRAMを開発し、今年は本格的に販売を開始する。

    サムスン電子は顧客の大規模な長期契約に備えて8GB製品供給を拡大し、10ナノ級DRAM生産の割合を急速に高めていく計画だ。 SKハイニックスも近日に出荷予定の8GB低消費電力モバイルDRAMを、顧客に大量供給する予定だ。イ・セチョルNH投資証券研究員は、「中国企業を中心に大容量モバイルDRAMの需要が継続し、市場が好況期に入っている」とし、「第2四半期にも価格上昇は続くだろう」と予想した。
  • イ・ドンイ記者 | 入力 2017-01-22 17:37:19