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サムスンとLG、ディスプレイのツートップが過去最高の営業利益を記録

■ パネル価格の上昇に加え、高付加製品戦略が奏功 

    サムスンディスプレイとLGディスプレイは、ともに史上最高の四半期営業利益を記録した。中国企業の製造できない最尖端のディスプレイパネルに集中する戦略が功を奏した。業界では今年も両社が「有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ」を前面に出して、着実な実績を示すだろうと予想した。

    24日、サムスンディスプレイは昨年第4四半期に、売り上げ高7兆4200億ウォンと営業利益1兆3400億ウォンを記録したと明らかにした。四半期の営業利益としては過去最大の実績だ。昨年の第1四半期は赤字を記録するほど状況が良くなかったが、下半期に入って実績を急激に引き上げた。

    実績改善の最も大きな理由は、液晶表示装置(LCD)パネルの供給不足による価格上昇だ。中国企業は既存の生産ラインを停止し、大型LCDパネルの生産ラインに転換する作業を進めている。サムスンディスプレイの関係者は、「販売価格の上昇が続いたうえに歩留まりを向上させ、コスト改善に努力した点が史上最大の実績の原動力」だとし、「これに加えて大型LCDパネルと超高画質(UHD)LCDパネルなど、高付加価値製品の販売が増加したことが力を添えた」と語った。

    サムスン電子の独自製品である中小型OLEDパネルも実績上昇をリードした。スマートフォンなどのモバイル機器に使用される中・小型OLEDパネルは、サムスンディスプレイが世界市場を独占している。中国のスマートフォンメーカーが高級品にOLEDパネルを搭載しはじめるなど、需要が増えて販売先が多様化しつつ利益率も改善された。

    LGディスプレイも同日、史上最大の4四半期営業利益を発表した。 LGディスプレイの昨年第4四半期の売り上げ高と営業利益は、それぞれ7兆9360億ウォンと9043億ウォンだ。 LGディスプレイも2015年後半から昨年上半期までの実績は良くなかったが、LCDの販売価格が上昇しつつ実績も大きく改善された。

    大画面テレビの人気が高まって大型UHD LCDパネルの販売が増え、ディスプレイ内部にタッチパネルを搭載したインタッチディスプレイ製品などが実績上昇を誘導した。ディスプレイメーカーの堅調な実績成長傾向は、今年の上半期まで続く見通しだ。問題は下半期以降だ。中国企業のLCD設備に対する増設が仕上げされ始める第3四半期から、供給過剰現象が発生することがありうる。さらに、中国企業が韓国企業よりもひと足先に、第10世代以上の超大型LCD生産ラインに投資したことも心配の種だ。

    サムスンディスプレイは「技術の優位性と生産量増加を土台に、曲がるOLEDパネルなどのハイエンド製品の供給を拡大し、継続して成長を導く」と語った。

    LGディスプレイもモバイル用の中・小型OLED生産ラインの構築を急いでいる。キム・サンドンLGディスプレイ最高財務責任者(CFO・専務)はこの日、カンファレンスコールを通じて「今年は5兆ウォン台半ばから後半の設備投資を行うつもり」だと語った。このうち投資の70%ほどを、OLEDへの投資に焦点を当てることが伝えられた。キム専務はまた、「来る3四半期から第6世代の中・小型P(プラスチック)OLED生産に突入する」とし、「OLEDへの事業構造転換を本格化する一方で、LCD市場では高級製品を拡大して将来の成長を準備する」と語った。
  • キム・ドンウン記者 | 入力 2017-01-24 17:37:10