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韓国ニット輸出増加 中国もお手上げ

米から注文受け納品までに韓国30日・中国60日 

  • ◆陽浦洞(ヤンポドン)の競争力/(上)陽浦洞のクイック生産システム◆

    米ロサンゼルス(LA)のダウンタウンにあるJobber市場。米国最大の衣料卸売市場で、世界のカジュアル衣料品産業を主導するところとして有名だ。繊維・衣料メーカーが2000社あまり集まっており、年間60億ドル(約6兆1200億ウォン)を売り上げる。米国の繊維輸入の約40%がLAを経由するが、Jobber市場がその関門の役割をはたす。

    Jobber市場のある衣類エージェントは最近、京畿道議政府(ウィヂョンブ)所在の繊維生地の貿易会社であるノナコ社に、高級ニット生地800ヤードの物量を「ショートデリ」方式で緊急注文した。ショートデリは「ショートデリバリー(Short Delivery)」を縮めた業界隠語で、注文を受けて船積みするまでわずか「2週間」以内に解決しなければならない超スピード注文をいう。

    ノナコは注文内容をすぐ近くの揚州・抱川・東豆川(陽浦洞)にある工程別の専門業者に知らせた。生地は編織→染色→後加工→検査→包装を経るが、いずれかの工程に少しでも支障が出るとショートデリは不可能だ。ノナコのクォン・ビョンヒ代表は、「LAのバイヤーがニット生地を注文して事務所で受けとるまで中国なら2ヶ月かかりますが、‘陽浦洞’は船積みまで2週間で輸送2週間と見積もると一ヶ月で十分」だとし、「首都圏所在の衣類メーカーと貿易業者がショートデリをできるのは、陽浦洞の競争力から出てくる」と語った。

    衣料消費のパターンが先進国を中心に、織物から高級素材のニット(編物)に進みつつあるなか、陽浦洞が世界のニット生産の中心地として浮上している。編織・染色・後加工など、工程ごとの専門業者が3000社あまりに達し、車で1時間以内の距離に集中していて、「協業システム」が一糸乱れずに動作するからだと分析されている。こういう次第で、ここ数年のあいだにLF(旧LGファッション)・コーロンなどの大型繊維・ファッションメーカーも先を争って、陽浦洞にニットの生産工場と研究所を設立している。

    韓国繊維開発研究院によると、韓国の織物輸出は2005年の31億8000万ドルから2012年は31億7000万ドルで「足踏み」をしている反面、ニットの輸出は同期間に26億9000万ドルから40億7000万に、7年めで51%も増えた。これは12兆ウォンを上回る世界の高級ニットの市場の40%(1位)を占めると推定される。韓国繊維素材研究院のキム・スンネ院長は、「陽浦洞は事実上ソウルの衣料品メーカーの製造基盤であることを勘案すれば、韓国のニット輸出の80%以上を占めている」とし、「韓国国内のニット輸出は2015年に57億ドル、2025年は68億ドルに増加する見込み」だと明らかにした。
  • 毎日経済_企画取材チーム=ミン・ソッキ次長/チョン・スヌ記者/アン・ビョンヂュン記者/キム・ヂョンボム記者(中小企業部) | (C) mk.co.kr | 入力 2014-06-20 15:36:23