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LGディスプレイ、ナノセルパネルを中国に供給…差別化で市場シェア維持

    LGディスプレイは、既存の液晶表示装置(LCD)の性能を高めた「ナノセル」パネルを中国メーカーにも供給する。中国などの後発LCDパネルメーカーの追撃に対抗して、差別化された製品で収益性を高め、市場シェアを維持するという戦略だ。 韓相範(ハン・サンボム)LGディスプレイ副会長(写真)は20日、ソウル市江南区のシェラトンソウルパレスホテルで開かれた韓国ディスプレイ産業協会の定期総会で記者らと会い、「ナノセルパネルの供給で、中国のいくつかの企業と話をしている」とし、「取引する企業の中に好んでいる企業がある」と語った。

    ナノセルは微細分子をディスプレイ前面に貼り付けて、色のあいだの波長を精巧に調整して色表現力を高めた技術だ。 LGディスプレイは今年初め、米ラスベガスで開催された「CES 2017」で、LG電子を通じてナノセル技術を初めて公開した。これ以後、LGディスプレイの主要顧客である中国の各テレビ会社も、ナノセルパネルの供給を受けるためにLGディスプレイとの交渉を進めているというわけだ。

    またハン副会長は、LGディスプレイが競合他社であるサムスン電子にテレビ用ディスプレイを供給することで合意したが、この取引が上半期中に行われるのは難しいだろうとにらんだ。サムスン電子は今年の初め、大型パネルを供給していた日本のシャープがとつぜん取引を中断するやいなや、LGディスプレイとパネルの供給交渉を進めてきた。

    サムスンとLGディスプレイは長いあいだのライバル関係で、相手会社のパネルを利用したことがないだけでなく、供給契約を結ぶことも今回が初めてだ。

    最近、サムスン電子はLGディスプレイが供給するパネルの供給を受けるために、既存のテレビのサイズを変更できるという立場を明らかにして、契約に積極的な姿勢を見せてきた。しかしハン副会長は「サムスンが要求したLGディスプレイパネルの供給は上半期には難しい」とし、「早くても6月以降に可能になるだろう」と語った。ハン副会長は来年上半期に完成するLGディスプレイの坡州の大規模新工場「P10」のライン投資項目として、大型OLEDが有力だがまだLCDや中小型OLEDなどさまざまな方策を検討していると語った。
  • イ・ドンイ記者 | 入力 2017-02-20 17:28:16