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スマートウォッチでモバイル市場の版図を変える

サムスン・LG・モトローラの新製品公開「市場を育てる」...アップルも加勢 

    「いつでもどこでもGoogleと接続された生活を送るようにする」(スンダー・ピチャイGoogleアンドロイド・クローム担当上級副社長)。

    世界のグローバルIT生態系を掌握しようというGoogleの野心が手首の上に照準を合わせ、スマートウォッチ市場が熱く盛り上がっている。

    25日(現地時間)、Googleは米サンフランシスコのモスコーンセンターで開催されたGoogle開発者会議で、サムスン電子「Gear Live」、LG電子「G Watch」、モトローラ「Moto 360」の三種類のスマートウォッチを一挙公開した。

    これらの製品は、Googleがスマートウォッチ市場を握るために作られた専用のオペレーティングシステム(OS)の「アンドロイドウェア」を搭載して顧客を迎えた。

    これに対抗し、Appleは10月中に「iWtatch(仮称)」を発売する計画で、当面のスマートウォッチ市場はサムスン・LG・モトローラ・アップルの「4つ巴」構図で熱い競争が繰り広げられるものと予測される。

    飽和状態に入ったスマートフォン市場で、新しい成長動力を発掘するためのITメーカーの第2ラウンド戦争だ。特に、かつての携帯電話市場の強者だったがGoogleを経てレノボに売らる境遇に転落したモトローラは、スマートウォッチ市場で逆転シナリオを書くという意志を全身で見せている。モトローラ「Moto 360」は電子製品の臭いがぷんぷんと漂う競争作とは異なり、伝統的な時計の文法をそのままに継承した円形の外観と革バンドでデザインの差別化に注力した。

    モトローラのライアー・ロン ウェアラブル総括は、「Moto 360は高級時計の美学を見せる」とし、「Moto 360をつけて街に出れば、誰もスマートウォッチとは思わないだろう」と語る。

    オ・ヨンアDMCメディア研究員は、「個性表出の手段として、スマートウォッチのデザインが競争力を左右する変数になるだろう」と語った。

    • 音声検索が可能なサムスンGear Live

    モトローラの歩みはスマートウォッチがスマートフォンに依存する機械の限界を乗り越えて、独自製品へと進化している姿を見せるものであり、関心を集めている。Pebbleをはじめとしたスタートアップもまた、ニッチ市場を狙った独自のスマートウォッチを続々と出しており、このようなトレンドはしだいに加速すると予測される。これにより今年は700万台に思えるスマートウォッチも、来年は2340万台、2017年には5510万台の規模にクォンタムジャンプする見込みだ。

    この日Googleのイベント会場でであったスマートウォッチでも、このような流れをはっきりと見出すことができる。重要なのは「OK Google」に代表される音声認識機能だ。スマートフォンとは異なり、スマートウォッチはタッチが難しいということを反映したものだ。ソーシャルネットワークサービス(SNS)、ニュース・ショッピング情報の検索を声に自由に行えることができる。この機能はこの日に出てきた3つの製品すべてで使用できる。

    バッテリー機能に気を使った点も、独自機器としての路線に忠実な戦略だ。この日出てきたLG G Watchは24時間画面が消えない「常時オン」機能をとり入れて、いつでも時間を見ることができる。しかしながらも、大容量400ミリアンペアのバッテリーを装着し、一度の充電で36時間も安心して使うことができる。ヘルスケア機器の特技も生かせると考えられる。サムスンが披露した「Gear Live」は心拍センサーを装着し、人体の情報をすぐに確認できるようにしたことが代表的だ。10月頃に出てくるアップル「iWatch」も10あまりのセンサーが付けられと伝えられ、ヘルスケア機器の役割が強調されると思われる。

    一方、G WatchとGear Liveは一部の国で予約販売を経て、来月7日から正式に発売される。価格はGear Liveが199ドル、G Watchは229ドルだ。Moto 360の価格はまだ決まっていない。

    一部ではスマートウォッチの生態系をすばやく掌握したGoogle・アップルに対する憂慮の視線ものぞかせている。スマートウォッチの価格がスマートフォンに比べてはるかに安いので、端末メーカーが大量に品物を売っても残るものがないのとは異なり、Google・Appleはここで得たデータを「ビッグデータ」の商売源として使うことができるというものだ。このため、サムスン自社OSであるタイゼン(Tizen)を推進しているが、まだはっきりとした成果はない。
  • 毎日経済_ホン・ヂャンウォン記者/ソン・ユリ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-06-26 17:44:19