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SKは半導体、ロッテは化学…4年間でグループ収益源に地殻変動

■ 毎日経済「25大グループ上場企業」4年の分析 

    • < 4年ぶりにキャッシュカウが変わった主なグループ >

    SK・ロッテ・ハンファなど、国内の大企業集団の「キャッシュカウ(Cash Cow/収益源)」が4年のあいだに大挙変化した。これらの3つのグループは事業の多角化と構造調整に乗り出して、収益の源泉であり主力事業を意味するキャッシュカウを他の業種に乗り換えたものだ。これらに比べて、サムスングループは既存事業の構造調整に乗り出して、キャッシュカウであるサムスン電子への依存度がさらに大きくなった。

    主要グループの変身は今年も続き、時価総額基準で国内25大グループの営業利益は史上初で120兆ウォンを超える見通しだ。

    13日、毎日経済新聞がサムスン・現代自動車・SK・LGをはじめとする25大グループの上場企業における2012年と昨年の事業報告書を分析した結果、これらのグループの昨年の営業利益は87兆8425億ウォンとなった。 2012年(85兆5019億ウォン)よりも2.7%増加した数字だ。

    特にSKグループは、2012年にSKテレコムが1兆7300億ウォンの営業利益を上げて、通信業種がグループを養った構造から、昨年はSKハイニックスが3兆2767億ウォンの利益を出して、半導体がグループの中核事業として浮上した。昨年、SKハイニックスが占めるグループ内の営業利益の割合は33.2%だ。このような変身は半導体市場の好況を予見した、SKの莫大な投資のおかげだ。 2012~2016年のハイニックスの施設投資額は、なんと25兆5500億ウォンに達する。もうひとつのキャッシュカウであるSKイノベーションは、2012年にグループの営業利益の40.6%を占めており、昨年も32.7%で安定した「親孝行」の役割を果たしている。

    ロッテグループは流通グループから化学グループに完全に変身した。 2012年に唯一で1兆ウォン以上の営業利益を上げたロッテショッピングは、流通業界の競争激化と中国のサード報復によって昨年の営業利益は1兆ウォンの下に落ちた。一方、ロッテケミカルは昨年末に2兆5443億ウォンの利益を出して、グループ内の営業利益の割合は62.3%に達した。ハンファは2012年のハンファ生命の利益に依存する構造から、ハンファケミカルとハンファトタルの両系列会社が利益をかき集める化学グループに変身した。ハンファトタルは昨年、1兆4667億ウォンの過去最大の営業利益を出し、ハンファケミカルも昨年は7792億ウォンの利益を記録した。

    一方、サムスングループは事業の構造調整に乗り出して、既存のキャッシュカウに対する依存度が大きくなった。サムスン電子の営業利益の割合は80%から91%にまで増加した。現代自動車グループは車両部品メーカーの現代モービスの成長で、現代自動車の利益の減少を埋めた。

    2012年以後から昨年まで、主要グループがキャッシュカウを変更するあいだ、他のグループも構造調整と事業多角化にオールインするかっこうだ。特にこの期間に主力事業として浮上した各系列会社は、株価も大幅に跳ね上がって投資家らの関心を受けた。

    サムスングループはサムスン電子への依存度が深まった。半導体の「スーパー好況」によってサムスン電子の昨年末の営業利益は29兆2407億ウォンで、グループの全体利益の91%を担った。 2012年の80%から4年の間に11%ポイント増加した。サムスン電子の営業利益は、昨年末の25大グループ全体の営業利益の33.3%に達している。サムスン電子があまりにも大きくなったことが原因だが、他の系列会社の不振も依存度の深化を生んだという分析が出ている。

    4年前に1兆ウォン以上の営業利益を上げたサムスン重工業は昨年は赤字に転じたし、電気自動車用バッテリーメーカーのサムスンSDIが、昨年は1兆ウォンに近い赤字を記録した。特にサムスンSDIは中国の高高度ミサイル防衛システム(THAAD/サード)報復によって、世界最大の電気自動車市場で事実上は営業停止したことが主な理由として指摘される。

    グループの主力が確実なものとなったサムスン電子の株価はさらに上がっている。 4年の間に時価総額の増加率は29.3%に達している。

    現代自動車グループは現代モービスの割合が高まっている。海外市場での現代・起亜自動車のシェアが落ち、4年間の営業利益は減少しているが、現代モービスは営業利益がそれほど落ちなかった。現代自動車の割合を減らしたことが功を奏したという分析だ。 2012年の営業利益の16%を占めていた現代モービスは、昨年末には初で20%を超えた。

    4年間の構造調整作業を終えた現代製鉄は、営業利益が目に見えて増加している。営業利益は2012年の8893億ウォンから昨年末は1兆4450億ウォンに、62.5%も急増した。グループ内の比率も初めて10%台にあがった。鉄鋼業界の関係者は、「中国の供給過剰が解消され、国内の鉄鋼各社の構造調整が熾烈に起こったことから現代製鉄の営業利益が増加している」と語る。

    LGグループは4年間の営業利益が1兆7206億ウォン増えた。これまでグループの主力として活躍していた化学と電子がグループの土台として維持されるなかで、ディスプレイと化粧品事業はキャッシュカウの異なる軸に位置している。中国のサード報復に多少苦戦しているが、LG生活健康の営業利益は2012年の4455億ウォンから昨年は8809億ウォンと2倍近く増え、LGディスプレイの利益も昨年末に1兆3000億ウォンを超えた。

    通信会社であるLGテレコムもコスト削減にともなう利益の改善で、同じ期間の営業利益が大幅に上がった。グループ内の比率も昨年末に初めて10%台にのぼった。

    株価も大きな幅で跳ね上がったが、LGイノテックを除けば時価総額の増加率(4年間83.3%)は最も高かった。

    斗山は主要グループの構造調整と事業の多角化で、ターンアラウンドが現れているグループだ。 7033億ウォンのグループの営業利益は1兆9446億ウォンに急増した。斗山重工業の利益が増えたが、掘削機メーカーであるインフラコアとボブキャットが正常軌道に乗ったからだ。
  • 毎日経済_チョン・ウク記者/ムン・イルホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-04-13 20:47:02