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ポスコ、人工知能を搭載した超大型炉に火を入れる

  • ■ 浦項製鉄所第3高炉の火入れ式

    △写真=ポスコは6日、浦項製鉄所の第3高炉の改修を終えて火入れ式を開いた。権五俊(クォン・オヂュン)会長が5600立方メートル規模の超大型高炉として再誕生した第3高炉に火を入れている。 [写真提供=ポスコ]

    ポスコは超大型高炉(溶鉱炉)に人工知能(AI)機能を一部搭載した。完璧なレベルではないが、わが国の高炉の歴史に新たな章を開いたという評価だ。いわゆるAI高炉あるいはスマート高炉に大またで歩み寄った主人公は、ポスコの「浦項3高炉」だ。

    ポスコは6日、浦項製鉄所第3高炉の現場でクォン・オジュン会長などポスコグループの役職員200人と李康徳(イ・ガンドク)浦項市長などが出席した中で、炉に火を付ける「火入れ式」を行ったと発表した。

    浦項3高炉は2月から改修工事に入った。3回めの工事だ。 102日間の改修工事を通じて、浦項3高炉は内容積が4350立方メートルから5600立方メートルに拡大した。高炉の規模では世界で5番目だ。一日の銑鉄生産量は1万4000トンに達する。

    ポスコの関係者は、「これでポスコは5500立方メートル以上の超大型高炉5基を稼働して、名実ともに世界最高の鉄鋼企業としての地位を確固たるものにした」と語った。世界的に5500立方メートル以上の超大型高炉は現在、ポスコが世界最大規模である光陽1高炉(6000立方メートル)をはじめ、浦項3・4高炉(5600立方メートル)、光陽4・5高炉(5500立方メートル)など最も多くの5つを保有している。日本は4つ、中国は3つ、ロシアとドイツはそれぞれ1つを保持している。

    規模も規模だが、浦項3高炉は初期段階のAIシステムを採用して目を引く。ポスコの関係者は「28回の溶鉱炉改修の経験をもとに、高炉の寿命を予測して延ばす技術と高炉内部の状態を自動制御する技術を設計段階から適用した」とし、「稼働初期から炉内外の状態を監視してビッグデータを収集し、今後はAIを活用したスマート高炉へと一歩進めてインフラを構築した」と説明した。まだ初歩的なレベルだがAIを適用した結果、高炉の寿命が大幅に延びる見通しだ。ふつう高炉の平均寿命は15年前後だが、浦項3高炉の場合ははるかに長く使用できるものと期待を集めている。

    ポスコは今年の初めから光陽製鉄所の溶融亜鉛鍍金(メッキ)鋼板工場にAIを導入し、メッキ量の偏差を画期的に改善するなど、第4次産業革命の時代を迎えてスマート製鉄所の構築にも拍車をかけている。全社員対象のAI教育も実施している。クォン会長が最近強調する分野も、AIとモノのインターネット(IoT)とビッグデータやスマートファクトリーなどの、グループ事業全般のスマート化(Smartization)とスマートインダストリー(Smart Industry)だ。

    クォン会長は3月に開かれた記者懇談会で、「GEのデジタル化(Digitalization)のようにポスコはスマート化を通じて、今後はスマートな工場を作っていく方向に行かなければならない」とし、「既存の製造業はビッグデータ、IoT、AIなどの新しい方法論を介して、間違いなく競争力を向上させることができると考えている」と強調した。

    わが国の高炉の歴史は1973年にさかのぼる。 1973年6月9日の対日請求権資金で建設された浦項1高炉が初めて銑鉄を吐き出した。 6月9日が「鉄の日」に制定されたことも、「民族高炉」と呼ばれる浦項1高炉の最初の出鉄を記念するためだ。浦項1高炉は古くなって、閉鎖を控えている。
  • 毎日経済_ムン・ヂウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-06-06 21:51:09