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サムスン副会長が米出張…アップル社の幹部と会合

OLEDパネル1億台の供給控え、追加協力の議論の可能性も 

    権五鉉(クォン・オヒョン)サムスン電子副会長(写真)は米国を訪問し、アップルの幹部に会う。サムスンがアップルに有機発光ダイオード(OLED)パネルの供給を控えた時点であることから、両社間の協力拡大案が議論されるものと思われる。

    クォン副会長は去る6日、米国出張に発った。今回の出張中、クォン副会長は米国でさまざまな取引先関係者に会う予定であり、核心的な日程は8日(現地時間)のアップル幹部との会合だと発表された。

    クォン副会長は昨年4月から、サムスン電子代表取締役とサムスンディスプレイ代表取締役を兼務している。

    サムスンディスプレイは、アップルがiPhone発売10周年を迎えて秋に出荷する「iPhone 8」にOLEDパネルを供給する。アップルがiPhoneの液晶表示装置(LCD)の代わりにOLEDを搭載するのは今回が初めてだ。サムスンディスプレイはOLED搭載モデルの全量である1億台分を、年末までに供給する予定だ。この分野はサムスンディスプレイが市場シェア95%を占めるほどで、アップルもしばらくはサムスンに依存するものと思われる。サムスンディスプレイは今月から韓国でパネルを生産した後に、ベトナムでフレキシブル回路基板(RF PCB)とタッチセンサー部品を接続するモジュール化を進める。

    アップルは世界スマートフォン市場で、一年の間に2億台以上を生産する「大手顧客」だ。アップルの品質基準は厳しいが、iPhoneという強大ブランドで業界のトレンドをリードするだけに、サムスンの立場からは逃すことのできない顧客だ。 アップルはiPhoneのホームボタンをなくして画面上で指紋を認識する方式など、多様な新技術をiPhone 8に採用することが予想される。

    特に今後のモデルにもOLED搭載を増やす計画だ。現時点ではアップルが他の企業にOLEDの生産をまかせる可能性は低いが、主要部品を単一の会社のみから供給されることは、サプライチェーン管理のレベルでアップルに大きな負担になりうる。しかしアップルに供給するために数兆ウォン台の投資に耐える余裕のある企業はサムスンが唯一だ。

    業界関係者は、「半導体とディスプレイの両方を管轄しているクォン副会長の今回の訪問による結果が、両社の協力に大きな影響を与えることがありうる」とし、「李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長が不在だが、今回の訪問の結果にしたがって追加投資などが議論される可能性も排除できない」と述べた。
  • 毎日経済_イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-06-07 19:56:05