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中国によるサード報復…自動車業界や化粧品業界に深い傷

  • ◆ サード報復で実績ショック ◆

    中国のサード報復による韓国の企業の傷は、予想よりも深刻だ。中国への依存度が高い自動車・化粧品業界の、各企業の第2四半期の業績が半減した。サード報復の長期化は、これまで困難のともなった中国内における韓国企業の競争力が一時に崩れるかもしれないという点から、政府の外交的努力と対策が急がれる。

    現代自動車は26日、ソウルの良才洞本社で第2四半期の経営実績カンファレンスコールを持ち、第2四半期の売上高(連結ベース)は前年同期比で1.5%減の24兆3080億ウォン、営業利益は前年同期比で23.7%減の1兆3445億ウォンを記録したと明らかにした。

    中国の実績が含まれる経常利益は、これよりも減少幅がはるかに目立った。前年同期比で51.1%急減した1兆1650億ウォンにとどまった。現代自動車の第2四半期の経常利益は、2010年の国際会計基準を導入して以来で歴代最悪の実績だ。

    現代自動車は中国のサード報復以前の1~2月は前年同期比で売上が9%増加し、良好な成長傾向を見せた。しかしサード報復が本格化した昨年3月からは深刻な販売不振を経験し、今年の上半期は現代自動車は42.4%、起亜自動車は55.2%も販売が減少した。これによって、第1四半期に33.7%に達した現代自動車の経常利益の減少率は、第2四半期には半分以上に拡大した。

    サード報復が長期化する兆しとともに、国内の自動車部品業界の危機も大きくなっている。産業研究院のイ・ハング専任研究委員は、「現代自動車は困難でも赤字を出すレベルではないが、国内の部品メーカーはこのまま行けばすべて滅びそうだ」と憂慮した。

    産業研究院の分析によると、現代・起亜自動車の販売不振によって国内自動車部品メーカーのうち15%が営業損失を出しており、60%は営業利益率が3%未満に墜落したことが分かった。これは純資産100億ウォン以上の、外部監査対象の法人企業500社を調査したものだ。 3%未満の営業利益率では、事実上は金利に耐えることも難しい状況だ。

    化粧品業界もサード報復の直撃弾を受けた。アモーレパシフィックグループは、第2四半期の売上高(連結ベース)は前年同期比で17.8%減の1兆4130億ウォン、営業利益は57.9%も急減した1304億ウォンにとどまった。

    中国政府が韓国の団体観光を禁止するなどで圧迫に乗り出して、国内の売上げで大きな割合を占めていた中国人観光客が急減したことによるものだ。特に第2四半期のアモーレパシフィックの売上げは、ライバルのLG生活健康(1兆5301億ウォン)に初めて抜かれた。

    「雪花秀」「ヘラ」「ラネージュ」などのブランドを保有する主力系列社のアモーレパシフィックの第2四半期の営業利益は、57.8%も急減した1016億ウォンにとどまった。中国の消費者に人気の高いイニスフリーも、同じ期間の売上高と営業利益はそれぞれ28.1%と64.6%急減し、エチュードはまったくの赤字に転じた。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者/カン・ダヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-27 07:51:46