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暴走する仮想通貨…全世界取引量の30％前後を韓国人が占める
- 25日午前1時。仮想通貨「リップル（Ripple）」公式Twitterに、3日前に予告していた重大発表の内容がツイートされるやいなや、リップルの取引量が跳ね上がって価格が揺れ始めた。重大発表の予告で、既に三日めでリップルの相場が2倍近く暴騰した状態だった。しかしツイートの内容が公開されて値崩れし始めた。重大発表の内容というのは、「リップルがバーナンキ前米連邦準備制度理事会（FRB）議長とワールドワイドウェブ（WWW）の創設者ティム・バーナーズ=リーを講演者として招待し、10月頃にカンファレンスを開く」というものだったからだ。
「だまされた」と考えた投資家が「売り」に乗り出して、ツイートが公開される前には1コインあたり344ウォンだったリップルは、この日の場中（取引時間中）に一時は230ウォンまで暴落した。一日のあいだの下落幅が50％をはるかに超えている。
価格急落に加えてこの日に注目を集めたのは、まさにリップル取引のほとんどが国内の仮想通貨取引所で起こったという点だ。仮想通貨情報会社コインヒルズ（Coinhills）によると、25日の正午から24時間のあいだに61億7200個のリップルが取引された。ウォンに換算すると1兆4894億ウォンを超える規模だ。このうち国内最大仮の想通貨取引所であるbithumb（ビッソム）で、全体の半分に近い（48.7％）取引が行われた。コインワン（17.3％）とコービット（11.7％）を含めると、この日に全世界で取引されたリップル取引の80％ほどが、国内の3大仮想通貨取引所で締結されたことになる。
リップルを含む全世界の仮想通貨取引量の30％前後を韓国人が占めると推定される。仮想通貨市場がグローバルな投資資金を恐ろしいスピードで吸い込みつつ急速に成長している中で、このように国内投資家らの仮想通貨の取引規模は指数関数的に増えているのが現実だ。国内最大の仮想通貨取引所のビッソムただ一ヶ所で、一日に取引された仮想通貨取引金額はコスダック市場全体の取引金額を超えることも起こるほどだ。去る19日、ビッソムの24時間取引量は2兆6018億ウォンを記録し、前日のコスダック市場取引量の2兆4357億ウォンを超えた。
業界によると、仮想通貨の投資家は仮想通貨のマニュアル格であるホワイトペーパー、開発者や企業のツイッター、関連ニュースなどを見て投資に乗り出す。株式市場で公示やニュース、財務諸表を見て投資する式だ。チャートを通じた技術的な分析と、スタディ形式のコミュニティも活発だ。カカオストック（kakaostock）を運営するトゥナム（dunamu）などが暗号貨幣取引所の設立を進めていることが知られ、今後は韓国人の仮想通貨に対する投資はさらに加速する見通しだ。
将来の有望な投資手段として急浮上した仮想通貨取引が活性化しているという点で肯定的だが、一方では、過度の投機売買によるバブルを警告する声も出ている。また、国内仮想通貨の参加者と取引規模は急に大きくなったが、金融当局はまだ仮想通貨制度を敬遠している。制度化以後に仮想通貨市場が過熱して、バブル崩壊の懸念を大きくすることがありうるという心配からだというのが業界の指摘だ。仮想通貨関連の制度そのものが、投資家に仮想通貨は安全だという認識を植えつけて投機を助長することもあるからだ。
金融当局がためらう間に、政界では立法を通じた制度化に乗り出した状態だ。国会政務委員会所属の朴用鎮（パク・ヨンヂン）共に民主党議員は1日、仮想通貨関連の営業に規制を導入することを骨子とする、電子金融取引法の改正案を代表発議した。
業界の自浄努力も必要だという指摘がなされる。 25日、scamadviser（スケムアドナイザー）によると、ビッソムのセキュリティレベルは65点でコインワン（Coinone）は88点、コービット（KORBIT）は93点を記録した。韓国人が多く利用する海外取引所のポロニエックス（90点）やビットレックス（100点）と比較すると低い水準だ。
ビットコインを中心とした全世界の仮想通貨市場の時価総額は、今年の初めは182億ドル水準だったが、今月末現在は1500億ドルを突破するほど急増した。 25日正午、ウォン基準で仮想通貨時価総額は173兆5412億ウォンに達し、前日のコスダック市場の時価総額（219兆9193億ウォン）に近接している。一日の取引額だけを見るならば、むしろ有価証券市場を軽く跳び越える。 24日のコスピとコスダックの取引額は、それぞれ4兆7439億ウォンと2兆7205億ウォンだったが、仮想通貨市場全体の取引金額は5兆5543億ウォンと集計された。 - 毎日経済 ノ・スンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-08-25 17:30:25
