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「不誠実」サービス、チェジュ航空...急速な実績成長の陰

  • 韓国最大の格安航空会社(LCC)であるチェジュ航空は急速な実績成長を続けるなか、サービスの不誠実に対する顧客の苦情も急増している。チェジュ航空は第2四半期の売上高が2280億ウォンと前年同期比で40%以上増加し、営業利益も30倍近く増えた162億ウォンを記録するなど、LCC航空会社の中では断然引き立つ成績表を出している。今年第3四半期にも500億ウォンに迫る営業利益で、過去最大の黒字を記録する見込みだ。

    しかし、サービスは実績に追いついていないという指摘がある。まず「価格釣り」がひどいという評価だ。受託荷物の含まれない格安航空券を最安値で掲げて集客するのだが、いざ荷物を預けるとなると通常料金よりも高価になるということがざらだ。それだけでなく、運行の遅れやフライト欠航など、航空会社側のミスにより補償を行う必要のある事項についても、国土部に言い逃れをして責任を先送りすることも少なくないという。

    最近5年間のあいだ、韓国消費者院に提出された航空会社別の被害救済申請の現状を見ると、チェジュ航空が472件と最も多い。これは他の格安航空会社であるジンエアー(195件)、イースター航空(166件)、ティーウェイ航空(123件)、エアプサン(80件)などに比べて最大で20倍を超えるレベルだ。昨年に行われた韓国消費者院の調査結果、チェジュ航空は5点満点で3.42点を受けて、格安航空会社の中で最下位を記録した。

    消費者だけでなく、チェジュ航空の職員たちの不満も高まっているという裏話だ。コスト削減のため、通常は用役業者を通じて行われる機内清掃などを乗務員らに直接させているためだ。今年の初めには、済州島に所在するコールセンターをソウルに移転しようとして、済州市との葛藤も浮彫りになった。済州島コールセンターはそのまま残すことにしたが、いまだに葛藤の火種が残っている。済州市では、このようなことなら「チェジュ」という商号を捨てろという非難まで横行している。
  • 毎日経済 リュ・ジミン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-10-16 09:20:42