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「あなたが不足しているからではありません」就活生を泣かせた不合格通知

  • 就職浪人のAさんは数日前に書類を出した企業から予想外のメッセージを受けとった。期待していた合格通知ではなかったが、「今回迎えることができなくて申し訳ない」という内容だった。 Aさんは「書類の即落ちではあっても、会社側の誠意が感じられた」とし「今回は脱落したが志願者をこのように気にかけてくれる会社であれば、来年には実力を育ててぜひ行きたい」と話した。

    企業公開採用が盛んにおこなわれている中、書類選考脱落者に温かいメッセージを送った企業がオンラインで話題になっている。

    クムホ石油化学は先月30日、下半期の大卒新入書類選考結果を発表した後、翌日の午前、Aさんを含む脱落者たちに別途あいさつ文を込めたメッセージを発送した。クムホ石油化学の採用担当者は「貴重な時間を割いて志願してくれた方々に感謝の気持ちを伝えるのが礼儀であるようだ」とし「不快であれば申し訳ない」と慎重に文を始めた。続いて「(合否は)志願者が不足していたり、足りないからではなく、より多くの人材を迎えることができない会社の過ちだ」としながら「志願者の全員が望んでいるところへ行けるように祈りたい」と慰めた。

    毎経ドットコムの取材の結果、上のメッセージを企画した人は入社して3年ほどの人事チームの社員だ。年次が浅いだけに脱落する就活生の心境をよく察することができた。

    クムホ石油化学関係者は6日「採用過程で長文のメールと一緒に志願者に慰めの言葉を伝えるのは今回の採用が初めてだ」とし「社内でも志願者を配慮した新しい方法に肯定的な反応もあるが、突然外から降り注ぐ関心に担当者はむしろ慌てたように見える」と説明した。

    SKイノベーションもまた就活生に感動を与えた企業の一つだ。SKイノベーションは今年の上半期公開採用応募者全員に受付締切日時と合格者発表スケジュール、面接場所などをメッセージで細かく発表した。続いて書類選考脱落者には別途「私たちが意図せず不快な思いをさせた点はなかったのか、いろいろと気になります」という内容を含んだ長文の手紙を送って志願者を慰めて尊重するキャンペーンを披露した。SKイノベーションは今年の採用から初めて合格・不合格の案内時に長文のメールを一緒に送り、これからも送ることにした。

    中堅グループのイスグループも入社2年目の人事担当者のアイデアで去る2014年から不合格者に慰めのメールを送っている。

    しかし、このように就活生に善意を施す会社は極めて少ないのが現実だ。

    就職ポータルのジョブコリアが昨年上半期、求職経験者819人に脱落通知があったか調査した結果「脱落通知を受け取っていない」と答えた割合は61.8%で半分を超えた。また、大半の志願者はこのような経験により企業に否定的な印象を持つようになったと発表した。採用の過程で見せた企業の態度がブランドイメージにかなりの影響力を及ぼすということだ。

    就活生のユさん(29・男)は「慰めのメールどころか合格者のみに別途通知して結果が分かりにくいところもよくある」とし、「不合格であっても知らせてくれればそれ以上は期待せずに、他の場所を準備することができるので、就活生には大きな助けになる」と吐露した。

  • 毎日経済 デジタルニュース局キム・ギュリ記者 / 写真=クムホ石油化学公開採用志願者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-11-07 01:37:31