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LG電子、UHD TV市場で世界第4位を記録

世界市場シェア急速に拡大…1億2千万ウォンの超高画質テレビも出荷 

    • < LG電子 HE事業本部の実績 >

    「LGは2012年に84インチ超高画質(UHD)テレビを世界で初めて作っておきながら、1年半を寝ていました」。

    危機のLGテレビを生かすために、昨年末に救援登板したハ・ヒョンフェLG電子ホームエンターテインメント(HE)事業本部長(社長、写真)は今年の初め、LG電子のテレビの位相に対してこのように一喝した。痛烈な自己批判だった。引き続きハ・ヒョンフェ本部長は、「有機発光ダイオード(OLED)テレビ市場の先取り、UHDテレビ市場のリード、スマートテレビ市場再編」という途方もない事業目標を発表した。当時、市場は半信半疑だった。三匹のウサギを追うわけだが、一つでもきちんとした方が良いのではというアナリストもいた。

    しかし、それから半年が過ぎた7月末現在、LGテレビの位相は確かに変わった。ホームエンターテインメント(HE)事業本部の営業利益率は、今年に入って2四半期連続で安定して3%台を守った。実際にLGテレビの世界市場シェアも急速に上がっている。市場調査機関のディスプレーサーチによると、第1四半期のグローバルUHD TV市場で、LGテレビのシェアは10.6%を記録して二桁を超えた。ソニーを破ってUHD TV市場で世界第4位を記録したわけだ。現在まではハ社長が年初に目標としたとおりに、三匹のウサギをすべてつかまえてLGテレビを生かしているわけだ。

    上半期の自信を回復したLGテレビは、下半期からは戦略を変える。これまで多様な製品群を迅速に出して、価格をさっと下げて市場シェアを一気に引き上げる「ファーストフォロー(高速追撃者)」戦略をとったならば、下半期は「ファーストムーバー(市場占有者)」に変身する予定だ。革新的な製品を出して、いわゆる「ファーストムーバー・アドバンテージ(市場占有者の恩恵)」を狙ってみるという意味だ。

    新たな戦略で武装したLG電子HE事業本部が発表した最初の製品は、105インチの曲面UHDテレビだ。去る29日、LG電子は出荷価格1億2000万ウォンのテレビを出した。UHDはフルHD TVの4倍以上解像度が高いことからいわゆる「4K」と呼ばれるが、これらの製品はフルHD解像度の5倍を超える1100万画素(5120×2160)の製品で、「5K」解像度だ。高価なために事前注文製作方式で生産される。注文を受けて製品を作った後、出荷が完了するまでに約50日ほどかかる。またテレビの横幅だけでも2.5メートルを超え、そこそこの家庭のリビングルームには入れることもできない。事実上、個人販売用というよりは技術力誇示型の製品だ。それだけにブランド認知度を高められる機会にもなる。

    LG電子は、年初に米ラスベガスで開催された家電製品展示会「CES 2014」でこの製品を展示したが、実際の市場には出せなかった。市場支配力を回復すれば出そうと、大事にしていたカードというわけだ。弾みのついたLG電子は、下半期に世界初のUHD OLEDテレビを披露する計画だ。近いうちにUHD級の解像度を備えた65・77インチOLEDテレビが発売される。曲面だが壁にかけることができる形態も出す。
  • 毎日経済_[ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-07-29 17:10:20