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無料Wi-FiからUSB充電ポート…通勤楽にした2階建てバス人気
- 「立たずに座って行くため出勤する面白みがある」
京畿道安山に勤務する妻のために安山に住まいを構えたキムさん（37）は、3年間毎日バスに乗って安山とソウルを往復している。
ソウル江南駅近くの会社に勤めるキムさんは「以前は1時間20分ほど頻繁に騒々しくなるバスに立ったまま会社へ出勤すれば疲弊してしまいすぐに業務を行うことが大変だった」とし「今はほぼ毎日座り、通勤のストレスが減り、それにより業務集中度も高まった」と話した。
キムさんの地獄のような通勤ストレスが消えたのは昨年6月からだ。その年に京畿道は安山市常緑区に位置するマンションから出発し、漢陽大学エリカキャンパス、常緑樹駅、義王料金所を経てソウル江南駅を運行する3102番バスに2階建てバス2台を配置した。
これにより平日ソウルに通勤するサラリーマンたちは、座席に座って眠ったり語学勉強、読書など余裕のある時間を過ごすことができるようになった。
安山だけでなく、水原、城南、坡州、金浦、龍仁、河南、始興、高揚、光州、華城からソウルに通勤する会社員たちも親指を立てている。すべて「2階建てバス」に乗って通勤する人々だ。
金浦からソウル市庁近くに通うパクさん（42）は「通勤の際にとても立っている時間が長く、他の場所に引っ越そうかと悩んだ」とし「2階建てバス導入後にはそんな悩みも消えた」と話した。
シティツアー用として馴染みのある2階建てバスが、広域バスに変身した後に京畿道とソウル市の境界を行き来する通勤族に人気を集めている。
「人気」は統計でも立証される。京畿道が昨年2階建てバス利用者300人を個別面接した結果77.7%が「満足している」と答えた。「満足していない」という回答者は7.3%に過ぎなかった。
79%は「2階建てバス運行が通勤問題解消に役立つ」とし、87%は「他地域に拡大する必要がある」と答えた。10人中9人は「他人に勧める意思がある」とまで答えた。
2階建てバス利用者の満足度が高いことは、一般バスに比べて多い座席数のためだ。2階建てバスの座席は約70席と49席である一般バスの1.5倍に達する。座席数が一般バスに比べて多く、通勤時間に集中投入されるため立たねばならない通勤族が大幅に減った。低床バス形態で制作された障碍者、高齢者利用が便利であり、座席ごとに設置されたUSB充電ポート・読書灯、無料ワイファイなども満足度を高めている。
京畿道関係者は「2階建てバス導入前に18%だった広域バス立席率が2階建てバス導入後は昨年4~5%に減った。一般バスよりも多い座席数がもっとも大きな要因と分析される」と話した。
京畿道は来年はじめまでに2階建てバス50台を導入し、総193台を運行し毎年50~100台を追加投入し、全体運行広域バスの20%（約420台）を2階建てバスに転換する計画だ。
2015年10月に京畿道金浦市とソウル市をつなぐ8601番広域バスを皮切りに徐々に拡大された2階建てバスは現在京畿道だけで12都市30路線にて93台が運行中だ。
課題もある。
1台あたり4億5000万ウォンほどする2階建てバスは京畿道と市郡、バス業者が「1:1:1」比率で負担する。団体長、議会の意思に従い予算確保が容易ではない可能性があり、国内で2階建てバスを製作する業者がないため、適期にA/Sをどのように受けるのかということも問題だ。特に狭い座席に対する不満も多く対応が必要な状況だ。
京畿道関係者は「初期VolvoとMANにて導入した2階建てバスの座席は65.9~68㎝ほどだが、今後導入する2階建てバスは座席数を一部減らして70.6~70.8㎝に拡大する予定」だと話した。 - 毎日経済チ・ホング記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-03-03 05:01:05
