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SKハイニック「夢の営業利益率」50%を初達成

  • SKハイニックスは製造業では夢の営業利益率である「50%」を達成した。伝統的なオフシーズンにも拘わらず、堅実な世界需要と少ない投資がかみ合ってこのような大記録を生んだ。

    SKハイニックスが24日に公示した2018年第1四半期(連結ベース)の実績をみると、売上げ8兆7197億ウォンと営業利益4兆3673億ウォンなど、営業利益率(50.01%)が創業以来で初めて50%台を突破した。史上最高の実績を出した昨年第4四半期の売上げ(9兆276億ウォン)と営業利益(4兆4658億ウォン)には及ばなかったが、歴代第2の記録であり、第1四半期の実績ではこれまでの最高水準だ。当期純利益も3兆1213億ウォンで、前年同期(1兆8990億ウォン)に比べて64.4%増加した。 SKハイニックスの関係者は、「第1四半期は伝統的なオフシーズンにもかかわらず、友好的な価格環境が維持されて好実績を牽引した」と評価した。

    SK側によると、第1四半期のDRAM出荷量はサーバー需要の継続した強さにもかかわらず、モバイルの需要安と2月の生産日数の減少などで前期比で5%減少した。一方、平均販売価格はすべての製品群の価格が均等に上がったことで9%上昇し、需要の減少分を挽回した。

    SKハイニックスは今年のDRAM市場の見通しについて、「グローバルデータセンター(IDC)企業の投資拡大の中で、サーバ用製品を中心に市場の成長が予想される」と述べた。

    これと関連してSKハイニックスは、グローバルな顧客が1年単位の契約量とは別に要求した追加量分を満たすことができないほど、供給がのびている状況だ。同社の関係者は、「前半のこのような流れは下半期も続くと予想される」とし、「成長する需要を満たすために、投資支出を通じた生産拡大は避けられない」と述べた。

    NAND型メモリ製品のポートフォリオの拡大と世界的な需要の上昇も、SKハイニックスの今後の実績に青信号を送っている。 NAND型メモリはDRAMメモリとは異なり、電源を切ってもデータを記憶するメモリ半導体でモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、バーチャルリアリティ(VR)などの第4次産業革命による需要拡大が続いている。この中でもV NAND型メモリは従来の平面NAND型メモリとは異なり、回路を積み重ねて3次元構造で作られたNAND型フラッシュで、集積度が高く容量が大きい。

    朴星昱(パク・ソンウク)SKハイニックス副会長は、今年の初めに企業向けソリッドステートドライブ(SSD)市場への進出を電撃宣言し、米国の主要データセンターとサーバーメーカーにサンプルを供給してきた。

    SKハイニックスの関係者は、「企業用SSDベンダー各社の高積層3D製品に対する生産増加にともない、大容量SSDの需要が拡大している」とし、「全SSD需要のうちでエンタープライズ用SSD製品の割合が半分にまで増えるだろう」と述べた。

    このようにグローバル需給状況に機敏に対応してきたパク・ソンウク副会長の感覚は、速度経営につながっている。 SKハイニックスは業績発表後に行われたカンファレンスコールで、3D NAND型メモリを生産することになる清州「M15」工場のクリーンルーム稼動時点に対し「今年の年末よりも早い時間にクリーンルームをオープンする可能性がある」と答え、早ければ第3四半期の稼働が占われる。

    M15工場が本格稼動すると、3D NAND型に対する適時の需要取り組みはもちろん、DRAM市場に過度に重心が傾いたSKハイニックスの事業構造のバランスを見出すことができるものと期待される。

    実際に、半導体業界の関係者は「清州M15工場の稼働時期が当初の2019年後半から今年末に前倒しになったが、また第3四半期内の稼働可能性まで占われる」とし、「半導体後発として特有の長所であるスピード経営が引き立つ流れだ」と評価した。

    一方でSKハイニックスは、メモリ好況をリードしているサーバ用DRAMが来年はモバイル用DRAMのシェアを上回る「ゴールデンクロス」が表れると予想した。SKハイニックスはこの日のカンファレンスコールで、「サーバー用DRAMとモバイル製品の違いがかなり狭くなっている」とし、「来年になると、サーバ用D-RAMのビット数がモバイルを上回ると予想される」と述べた。

    モバイル用DRAMの場合はグローバルなスマートフォン市場の全般的不振の状況で、サムスン電子とアップルを脅かしているファーウェイ社やシャオミ社など、いわゆる中国「ビッグ4」のモバイルDRAMの需要が下半期まで続いて堅調な流れに見えると予想した。
  • 毎日経済_イ・ヂェチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-04-24 18:18:08