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SK「暴風成長中の物流業界は将来の有望事業」

  • [img1]中国の江蘇省昆山市に位置する延べ面積18万6000平方メートル規模の物流倉庫「ファジャオパークフェイズ3」。 SK(株)はこの物流倉庫を保有している中国ESR社の大株主のうちのひとつだ。 写真提供= SK(株)[/img1]

    先月、中国江蘇省昆山市のある物流倉庫。中国の経済首都上海から北西に車に乗って約1時間のところにあるここでは、20人の中国人従業員が休む間もなく化粧品を包装していた。数日後、オンラインショッピングモールで始まるプロモーションを控え、事前に出荷を準備するわけだ。

    サッカー場の15倍の大きさである11万平方メートルの敷地に4階の規模で建つ物流倉庫「ファジャオパーク3」には、中国第2の電子商取引企業である京東商城(ジンヅンコム)などの流通業者が所狭しと入居していた。 2011年に設立されたアジア2位の物流会社であるESRはこの物流倉庫を含め、上海の近くのみ23ヶ所を保有しており、物流センターの総敷地面積は200万平方メートルに近い。

    すべての上海市役所から半径40キロメートル以内の位置でアクセスが良く、企業からの人気は高い。中国だけでなく日本やシンガポール、韓国の高陽市などに建設中のものまで含めると、全世界に167ヶ所の物流センターを持っている。中国の代表的なオンラインモールのアリババとジンヅンコムのほか、アマゾンやH&Mなどの主要200社以上の顧客社と緊密に協力している。 ESR側の説明によると、物流倉庫ごとに少しずつ違いがあるが、2011年に建てられた倉庫は1平方メートル当たり一ヶ月の家賃が2011年で26.3元(約4300ウォン)で、現在は40.2元(約6600ウォン)に50%以上も上昇した。高い賃貸需要で、2016年の売上高は9600万ドルだったが、昨年は1億9200万ドルで約2倍に増加した。

    上海で会ったリ・チンESR国際業務担当役員は、「会社の規模と従業員がますます大きくなり、事務所の席が足りないくらいで、ほんらいは全体の半分程度をわれわれが使っていたが、階層全体を賃借しようとしている」と言う。中国の物流センター産業の規模は、2013年の23兆ウォンから2016年には42兆ウォン規模に大きくなり、今後も年平均15%の安定成長が予想される。

    このように中国の物流業界が急速に大きくなったのは電子商取引の急増だ。中国内の電子商取引市場は年平均成長率36%の速度で大きくなっており、今年の末までに米国市場の2.5倍の1000兆ウォンを突破するものと予想される。

    SKグループの持株会社であるSK(株)はこのような中国の物流市場の成長を読んで、昨年7月にESRに投資した。それ以後は1年めで企業価値が50%増加した。現在の株式保有率は10%程度で、3大株主だ。

    SK(株)の素早い動きは崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長が強調する「ディープチェンジ」(根本的な変化)だ。他のグループ持株会社のように単純にブランド使用料や関連会社の配当に依存せず、グローバルな投資専門会社に技術革新を図るという目標だ。 SK(株)はこの点から、物流事業だけでなく将来の成長動力として集中的に育成しているバイオ・製薬、グローバルエネルギー、半導体材料などに兆単位の規模の投資を継続しているところだ。

    代表的なものが子会社のSKバイオテックによる昨年のブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)のアイルランド生産設備の買収と、5月の米国医薬品生産企業アムパック(AMPAC)社の買収だ。エネルギー分野では昨年、北米最大の天然ガス鉱床であるマーセラス・ユティカ盆地のシェールガス輸送・加工会社ユーレカ持株に、今年はパーミアン盆地のガス生産企業ブラゾス社に投資した。 SKマテリアルズやSKシルトロンなどもSK(株)が買収した後、実績が急上昇している。国内唯一の半導体ウェハの輸出企業であるSKシルトロンも半導体の好況と継続的な増設に支えられ、これまでの2四半期は四半期史上最大の営業利益(909億ウォン)を記録した。

    SK(株)の関係者は「昨年、全体の投資額1兆5000億ウォンのうち半分以上がグローバル市場に投入された」とし、「持続的に未来の成長動力に投資して独自の企業価値を高め、事業拡大と収益の多角化を成し遂げる計画」だと述べた。
  • 毎日経済_昆山(江蘇省)=ウ・ヂェユン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-10-21 21:01:05