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SKイノベーション、米「シェールオイル」投資結実

    • 米国オクラホマ州にあるSKイノベーションのネマホ鉱区の現場管理者が、シェールオイルを抜き出すポンプユニットを点検している。 オクラホマ=シン・ホンチョル特派員



    先月の30日(現地時間)、米国オクラホマ州の州都オクラホマシティからバスで1時間ほど走って到着したキングフィッシャー郡。斜面がすべて地平線の、広大な大地が目の前に繰り広げられた。

    SKイノベーションがアジア企業の中で唯一、米国本土で直接運営している「ネマホ」鉱区だ。ここの面積はソウル特別市のほぼ半分の7万6000エーカー(約307平方キロメートル)に達する。牛がのんびりと草を食むこの地の下に「新ゴールドラッシュ」をおこしてきたシェールオイルが眠っている。

    堆積岩の一種である頁岩(けつがん)層に閉じ込められているシェールオイルとシェールガスは、2004年から米国で本格的に生産を開始した。現在はテキサス州とオクラホマ州など、全米で900以上の鉱区で採掘されている。米国はおかげで去る8月の一日の原油生産量で世界第1位(1134万バレル)に上がった。

    ちょうど現場では100万年をこえるシェールオイルの「冬眠」を目覚めさせる最初の作業が進められていた。「ブレット(Brett)17-M1NH」と命名されたボール盤が地下にパイプを押し込む作業だ。

    SKイノベーションは3月、ネマホ鉱区の権益45.6%と運営権を米国ロングフェロー社から買収した。株式の買取りと開発費を合わせて4億5000万ドルを投資し、昨年5月から本格的に運営に着手した。

    先だって2014年にネマホ近隣のプリマス鉱区も買収している。 2ヶ所の面積を合わせると554平方キロメートルでソウル市に迫り、すでに開発されて油を抜き出す油井は総240本に達する。

    現在、一日のオイルとガスの生産量はネマホが3900バレルで、プリマスが1700バレルだ。全量が米国の現地企業に販売されている。

    現地で会ったキム・テウォンSKイノベーションE&P北米事業本部長は、「SKイノベーションは米国内でシェールオイルの運営権を持つ唯一のアジア企業」だとし、「今のペースでいくと6~7年以内に開発費を全て回収し、2カ所の鉱区での年間売上げは1億ドルを達成するだろう」と言う。シェール事業の成否を分けるカギは、資本と技術力の「最適な組み合わせ」を達成できるかだ。このためにSKイノベーションが蓄積した技術力に加え、SKテレコム、SK CNSなどのグループ内の力量まで組み合わせているという説明だ。

    現場総括のアン・ヒョンヂン部長は、「弾性波探査技術を通じて正確に埋蔵位置を探し、脂質と透水率や単層構造などを勘案した掘削をすることが重要」だとし、「1ヶ所を掘削する際に20日かかっていたのを、プログラムの変更を通じて15日にまでに減らした」とした。

    SKイノベーションは米国やペルー、イエメン、ベトナムなど世界9カ国13鉱区にまたがって、一日に5万5000バレルを直接生産する。このうちシェールの割合は10%を超えている。低油価時代に入った2015年以来、最高の実績を達成したのはシェールオイル事業が「親孝行」の役割を果たしているという話だ。
  • 毎日経済_オクラホマ=シン・ホンチョル特派員 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-12-03 17:50:05