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韓、輸出見通し40年ぶり「最悪」…残忍な5月に

    • 5月も暗鬱なBSI指数


    「今まではなんとかサムスン電子への物量で耐えてきたが、輸出が折れたのおおごとだ」。

    京畿道の半月始華工業団地と仁川南東工団に位置する企業に産業用ガスを供給する中小企業の代表A氏はまずため息からついた。 A氏は「来月からサムスン電子をはじめとする半導体輸出も悪くなるだろうといい、中小企業全体に警報が鳴った」と言う。輸出の20%を担っている半導体はもちろん、自動車と石油化学などの主力産業の輸出が「コロナ19」の拡散によって次々と崩壊の危機に瀕したことで産業全体が凍りついた。特に連鎖的に直撃弾に見舞われて、中小企業の景気見通しは歴代最悪にまで墜落した。

    27日の韓国経済研究院によると、売上げ基準による大企業600社を対象に調査した5月の企業景況感指数(BSI)の予測値は61.8を記録した。 2009年の「世界金融危機」以後で最低を記録した先月(59.3)よりは2.5ポイント上昇したが、依然として底のレベルだ。 BSIは100よりも高い場合は、景気見通しを肯定的だと答えた企業の数が否定的だと答えた企業数よりも多いことを意味する。 100より低い場合はその反対だ。特に輸出見通しは65を記録し、1980年の統計調査以来で40年ぶりに最も低い水準を示した。韓経研は「海外工場のシャットダウンによる生産支障と、主要輸出国である米国・日本・欧州連合(EU)での需要減少のため」だと説明した。

    指数は輸出はもちろん、部門別に内需(67.5)、投資(70.6)、資金(77.6)、雇用(73.9)、採算性(72.5)なども次々と墜落した。業種別では、最近は輸出の道がふさがって激しい販売不振を経験している自動車(30.8)が最も低い数値を示した。国内完成車5社の輸出は第1四半期の不振に続いて、4月にも43.1%減少すると予想される状況だ。旅行・娯楽サービス(37.5)、電子・通信機器製造業(45.5)、衣類・靴の製造(53.8)、出版・ドキュメンタリー(54.5)などもコロナ19の打撃を大きく受けるものと展望された。

    4月の景気実績値も58.8を記録し、昨年11月(90.7)から5ヶ月連続の下落だ。特に今月は金融危機の時の2009年1月(58.1)以来の11年3ヶ月ぶりに最も数値が低かった。部門別に内需(68.1)、輸出(67.8)、投資(71.1)、資金(75.9)、雇用(73.1)、採算性(69.5)などの全ての分野で下落を続けている。

    チュ・グァンホ韓経研経済政策室長は、「自動車などの主力業種の不振は、前後業種に及ぼす波及効果や雇用市場への影響も大きい」とし、「危機業種に対する流動性支援など、積極的な支援対策が必要だ」と語る。

    主力産業・主力企業の不振で中小企業の景況感にも寒波が吹き荒れた。この日、中小企業中央会が3150社の中小企業を対象に調査を行って発表した5月の業況景気展望指数(SBHI)は、前月よりも0.6ポイント下落して60を記録した。前年同期に比べてなんと27.6ポイントも下落した。 2014年2月から統計を作成した後で最も低い数値だ。このうち製造業景気展望指数は64.8で、2009年2月(60)以来の低水準を示した。製造業指数は2002年5月から作成された。

    全21業種のうちで電子部品・コンピュータ・映像・音響・通信機器(71.6)、自動車・トレーラー(62)など、なんと17業種で見通しが下落した。中小製造業の平均稼働率も3月は69.8%を記録し、1年前の同じ期間に比べて4.5%ポイントも下落した。非製造業は4月に比べ2.5ポイント反発しており、最悪の状況は過ぎたと中小企業は予想した。特にサービス業は国内感染者数が減少傾向にあり、消費も徐々に増えて4月の51.5から5月は54.3に上昇した。
  • 毎日経済_イ・ドクチュ記者/キム・ヒョンジュ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-04-27 17:20:59