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SK...「製薬・バイオ」いまや収穫の季節


    投資型持株会社SK(株)は新規有望事業として集中している製薬・バイオ事業では、最近になって朗報が続いている。今月初めにSKバイオファームのてんかん新薬が米国市場に公式発表されたことに続き、医薬品受託製造(CMO)事業を担当しているSKファームテコが米国市場で長期受注の機会を獲得した。

    SK(株)は20日、米国政府がコロナ19対応などのために必要な医薬品を確保する事業に、SKファームテコの原薬生産法人アムパック(AMPAC)が選ばれたと明らかにした。 SK(株)によると、今回の事業はコロナ19などの伝染病が流行する時期の医薬品不足に対処するためのもので、米国政府が最大で予算1兆ウォンを支援する国策事業だ。

    SK(株)の孫会社であるアムパックは、米国の必須医薬品関連の非営利法人である「フォロウ(Phlow)」が主導するコンソーシアムを通じて今回の事業に参加した。アムパックが米国内の工場で原料薬を生産してフォロウに供給すると、フォロウはこれをコロナ19の治療のための必須医薬品の生産に使用して戦略備蓄医薬品原料としても充当することになる。

    製薬・バイオ分野でSK(株)は、新薬開発を担当している「SKバイオファーム」とCMOを担当する「SKファームテコ」の2つの100%子会社をかかえている。 SKファームテコはSKがアイルランドのBMS工場と米国で買収した生産法人アムパックなどを統合するために昨年作られた組織だ。アムパックはバージニア州、カリフォルニア州、テキサス州などに工場を保有しているが、今回はバージニア州の生産設備を増やすことにした状態だ。

    今回、SKファームテコが米国政府の事業に参加することになったのは、CMOとして受注能力を大きくするところ力になる見通しだ。 CMO事業の主な発注先は大規模な製薬会社だが、これらの企業がCMOを選ぶ際に最も重要な基準の一つは規制機関の検証履歴(トラックレコード)であるからだ。トラックレコードが優れているということは生産品質を認められたという意味で、大きな製薬会社が新薬開発の際SKファームテコを選定する可能性が高くなったのだ。

    グローバルなCMOメーカーは生産・製品に応じて合成原料薬、バイオ原料医薬品、完成品などの3つの領域に分けられる、サムスンバイオロジクスなどはバイオ原料医薬品のグローバルリーダー企業であり、SKファームテコは合成原料と医薬品分野の新規ランナーだ。

    SKファームテコの今年第1四半期の売上げは1331億ウォンで、その中で55%が米国と39%がヨーロッパで発生し、残りの6%が韓国をはじめとする他の地域から来ている。

    一方、SK(株)の新薬開発子会社SKバイオファームが本格的な株式公開(IPO)の手続きに突入することによって、SK(株)の株価も大幅に上昇した。 SKバイオファームが20日に提出した有価証券届出書によると、SKバイオファームの時価総額は2兆8000億?3兆8000億ウォンと推定される。

    SKバイオファームはSK(株)の100%子会社であることから、上場時にSK(株)に約2000億?3000億ウォンの現金が流入することで見られ、株価が再評価されているものと解釈される。
  • 毎日経済_ハン・イェギョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-05-20 20:26:18