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翼を広げるOCI...高付加製品で「勝負」

    • OCIの実績推移


    中国発のチキンゲームで太陽光用ポリシリコンの価格が急落し、長いあいだ不振を経験してきたOCIが、事業ポートフォリオの再編を通じて翼を広げる準備をしている。高付加価値製品である半導体用ポリシリコンの生産を本格化したことに続き、ポスコケミカルと電子級(EL規格)過酸化水素の生産合弁会社設立も進めている。こうしたなかで、今年の下半期には仁川で進行中の都市開発事業の最初の分譲も控えている。尖端素材と都市開発部門を主力に、下半期から本格的に実績改善を図るという戦略だ。

    業界によると、OCIは去る1日から太陽光発電用ポリシリコンを生産していた群山工場の設備変更を終え、半導体用ポリシリコンの生産に電撃的に突入した。 OCI群山工場ではこれまで試験的に少量の半導体用素材を生産したが、設備変更を通じてライン全体で半導体用ポリシリコンを製造するのは初めてだ。最近は収率の調整などを経て、高品質の半導体用ポリシリコンの生産が安定期に入ったという評価が出ている。 OCIが群山第1工場で計画されている半導体用ポリシリコンの販売量は年間約1000トンに達する。 OCIの関係者は「最近、国内と台湾で半導体用ポリシリコンに関する意味のある成果があった」とし、「第3四半期からの販売量は現在よりも10~20%ほど増加するだろう」と期待した。現在、半導体用ポリシリコンの価格は1㎏当たり30ドル台で、太陽光発電用ポリシリコン価格の7ドルと比較すると4倍ほど高い。業界関係者は、「OCIは太陽光用ポリシリコンの生産時は売れば売るほど損をしただけに、米国と日本などの供給先拡大に成功した場合、収益を最大化きるだろう」と予想した。

    太陽電池に使用されるポリシリコンを主力に生産していたOCIは、中国の物量攻勢によって2018年後半から収益性が急激に悪化し始めた。 OCIの実績もまた2018年第4四半期から昨年の第4四半期まで、5四半期連続で赤字を記録した。結局、2月に国内での太陽光用ポリシリコンの生産を中断すると発表した。代わりに群山工場の一部設備だけを稼動して、高付加価値製品としてあげられる半導体用ポリシリコンの生産に乗り出すことにした。太陽光用ポリシリコンは、コスト競争力を備えたマレーシア工場でのみ生産する「ツートラック」戦略を立てた。

    OCIは高付加価値製品の拡大のための、ポスコケミカルとの過酸化水素の生産合弁会社設立も支障なく進行していると明らかにした。両社は今年2月、ポスコケミカルが51%とOCIが49%の株式を投資して、光陽市(くぁんやんし)に年産5万トン規模の過酸化水素の生産合弁会社を設立することにした。 OCIの関係者は、「来る7月の合弁会社設立のための準備を進めており、今年には着工する計画だ」と語った。過酸化水素は漂白剤と洗浄剤として活用され、電子級製品は半導体やディスプレイなどの生産工程でエッチングと洗浄に使用される重要素材に分類される。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-05-25 19:37:10