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崖っぷちの双竜自動車…中国メーカーが注目か

    • サンヨン自の資本蚕食率(左)と四半期営業利益の推移


    崖っぷちの双竜(サンヨン)自動車は、大株主であるインドのマヒンドラ・グループの代わりに新しい投資先を求めて乗り出したが難航している。衰えないコロナ19事態と、過度に高い負債比率が障害物として作用しているという分析だ。

    最近、中国の吉利汽車(ジーリー/Geely Automobile)や比亜迪(BYD)が関心を示したことに続き、中国の5大自動車メーカーの一つである奇瑞汽車(チェリー自動車/Chery Automobile)の関係者もサンヨン自動車に対する実査に乗り出したことが伝えられた。潜在的な投資企業が様子見をする中で、サンヨン自動車は来月末を会社の最大の節目と見て、地方自治体やパートナー社と協力し、投資先と政府支援の確保に全力投球することにした。

    22日の自動車業界によると今月上旬、投資誘致の主幹事であるサムスン証券とロスチャイルドの実務陣がサンヨン自動車平沢工場を実査した際に、チェリ自動車の関係者も平沢工場を訪れたことが分かった。これらはチェリー自動車が株式投資したA社の所属だ。チェリー自動車は中国の5大自動車メーカーのひとつだ。この会社は全北のセマングム産業団地に国内の光学企業のナノス社と合作して、水素燃料電池車(FCEV)の生産工場を建設する案を推進した。

    自動車業界の関係者は、「チェリー自動車は国内で電気自動車(EV)を量産し、海外市場に輸出する戦略を構想してきた。サンヨン自動車の実査も平沢工場のEV生産基地化の可能性をチェックするための動きと考えられる」とした。ただしサンヨン自動車は「現在まで投資目的で公式に実査に乗り出した企業はない」と否定した。

    先月、サンヨン自動車が本格的な外部投資先の確保に乗り出した後、吉利汽車とBYDに続きチェリー自動車などの投資意向企業が続々と現れた。それでもすべて眺めるだけで、投資に乗り出した企業はまだない状態だ。先だって候補として議論されたベトナムの自動車企業ビンファスト(VinFast)は、投資の意思を撤回したという。

    サンヨン自動車の労組執行部は最近、代議員懇談会で「3~4つの企業が関心を示したが、労組への負担、負債比率の負担、投資後のシナジー効果の負担を理由に2ヶ所が関心を収めた」とし、「世界の自動車業界に物件があふれ、投資誘致はさらに難しい」と説明した。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-07-22 19:22:29