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3分に1台売れる、人気の雑穀炊飯器…CUCHEN 121


    「雑穀ご飯に特化した121炊飯器は、炊飯器の名家クチェンの復活を知らせる信号弾になるでしょう」

    クチェンのパク・チェスン代表(62、写真)は26日、毎日経済新聞とのインタビューで「さまざまな簡便食の登場で米飯需要は減っているが、ウェルネス・ダイエットの熱風で雑穀ごはんの需要は増え続ける傾向」だとし、「121炊飯器を媒介体に国内の雑穀ごはんを活性化して、若い消費者層の新たな需要を創出する」と明らかにした。

    クチェンはククーとともに、国内炊飯器業界の二強にあげられる中堅企業だ。しかし近年はコロナ19事態によるコスト上昇と、米飯需要の減少によって実績は思わしくない状況だ。

    2020年1月に就任したパク・チェスン代表は30年以上にわたってサムスン電子で勤務し、中国総括副社長と生活家電戦略マーケティングチーム長などを歴任した家電業界のベテランだ。同氏はクチェンに赴任した後、この2年間は社員らに「外国に単に物を売るのではなく、独自の技術で作った革新製品で勝負しなければならない」と強調し、見た目の拡大よりは体質改善に努めてきた。外注生産中心のレンタル市場で事業を拡大した競合他社とは異なり、クチェンが炊飯器と電気レンジなどのキッチン小型家電だけに集中してきたことも、「得意なことをやるべきだ」というパク代表の信念からだ。

    今年7月末に発売された雑穀特化炊飯器「クチェン121炊飯器」は、パク代表のこだわりが結んだ最初の結実だ。パク代表は「米よりも大きく固い雑穀をしっかり炊くには、より高い温度と圧力が必要だ」とし、「121炊飯器は国内初で2.1超高圧を適用して炊事温度を121度まで高め、雑穀を別にふやかさなくても飯をおいしく作れる」と紹介した。

    この炊飯器は発売5ヶ月ぶりで販売7万台を超え、大きな反響を得ている。発売後は3分ごとに1台ずつ売れたわけだ。昨年末にご飯が焦げ付かないステンレス製の鍋を適用したクチェン121マスター+炊飯器という新製品も追加で出荷した。

    パク代表は「121炊飯器で炊くことのできる雑穀飯パッケージも研究開発中」だとし、「今後はクッキング教室などを開いて、若い層に雑穀ご飯文化の活性化を誘導することが目標」だと語った。

    サムスン電子在職時代に海外支店・法人で勤務したパク代表は、グローバルな市場開拓にも力を入れている。パク代表は「現在は国内炊飯器の売上げが大部分を占め、輸出の比率は10%にもならないが、数年以内に輸出比率を25%まで引き上げることが目標だ」と明らかにした。

    グローバルな攻略のために準備された武器はパスタ、煮物、唐辛子などのさまざまな料理を一つの機器で簡単に調理できるマルチクッカー「クチェン・フレックスクック」だ。パク代表は「現地で好むレシピを基本で搭載する方式で、市場攻略に乗り出す計画」だとし、「ロシアへの輸出のためにロシア出身のシェフとレシピの開発に成功し、調理アルゴリズムを製品に導入した」と説明した。

    続いて同氏は「国内ではまだマルチクッカーはあまりなじみのない製品だが、ヨーロッパなどの海外市場ではなじみの製品」だとし、「国内も最近はホームクック熱風が吹いているだけに、ミールキットなどと連携すれば成長潜在力は大きいと見ている」と付け加えた。

    パク代表は最後に「炊飯器市場は飽和をこえて停滞期だと言うが、消費者が必要とした革新機能を持つ製品を発売すれば交換需要が着実に発生するだろう」とした。続いて「121炊飯器とフレックスクックなどの革新的な製品を毎年1個ずつ発売し、キッチン家電市場の主導権を取り戻す」と抱負を明らかにした。
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  • 毎日経済 | チョン・ジョンソン記者 | 入力 2022-01-26 18:29:00