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済州画家キム・プムチャン、仁寺洞で「オウリムの空間 - 済州幻想」展開く

www.insaartcenter.com 

    ひときわ大変な一年だった。すさまじい人生の現場で挫折して苦しむ人も多かった。しかし、頼れる家族がいる場合は、苦難くらいは克服が可能だ。この単純な真理をキャンバスに込めた作家がいる。「済州画家」キム・プムチャン(48)だ。彼は14年前に縁故もなく、済州という人里離れた島に家族と一緒に移住した。しかし、彼を待っていたのは挫折と苦難の連続だった。3~4年前に安定したと思った彼に、もう一つの欲望と混沌が訪れた。「済州に定着した後、最初は自然が好きで描いていましたが、今はなぜか家族を描くようになりました。結局、頼ることができて、守らなければならないのは家族だったのです」

    ソウル仁寺洞仁寺アートセンターで個展「オウリムの空間 - 済州幻想」展を開く作家の第一声だ。彼は最近、108拝をする。自分を省察し、心をカラにするためだ。壮紙にアクリル絵の具で描く画風も多少変わった。キャンバスに点を打ち始めたのだ。彼は「点を打ちながら無念無想になることもあります。点描はひとつの修養の方法です」とし、「絵画は結局、心の反映ではないですか」と話した。

    新作の30余点には、家族の日常が童話のように繰り広げられる。クジラなどに乗って空を飛ぶ姿、四神獣が登場するシーンなどは、作家の心がファンタジーと想像力の世界に触れていることを明らかに示す。彼の絵を見ているとイ・ジュンソプとイ・ワルジョンなど、済州画家たちが描いた多情多感な家族愛と共生の自然観が連想される。温かみのある色調とシンプルな構図、ユーモラスな場面などが心を温めてくれる。アワビの殻を利用した作品も四点展示される。作家は「私の絵は、すべて自然とその中に暮らしている生命体と人間がお互いに調和し合う空間であり、それらのすべてがお互いの存在価値を認めて尊重し疎通して愛して生きていく理想世界」とした。

    展示は22日まで。 電話:(02)736-1020
  • 毎日経済 イ・ヒャンフィ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-12-10 16:59:57